前回はエクスマセミナーに参加した感想を書いてみましたが、今回はエクスマがどういった人に向いているか考えて見ようと思います。

 

エクスマに参加して一番感じるのは圧倒的に『伝える力』表現力が優れている講演者が多い事に気付きます。

セミナーなどの講師になりたい人や営業の仕事で成績を上げたいとか会社でパワポなどを使ってプレゼンする機会が多い人、新興宗教の教祖になりたい人(笑)そういった人にはかなり参考になるし勉強になると思います。

ですが、、、、

エクスマに参加する人に多い職業は、自営業、中小企業経営者、美容師、エステ関係、飲食店経営、旅館経営、小売店、、、などの商品やサービスを販売する人がほとんどです。

数年前までは商品やサービスの価値や体験できる事をPOPに書いて販促効果を上げる事やブログで毎日発信し続ける事の重要性が事例とともに推奨されてきました。

たしかにある一定の効果は上がるかもしれませんが、商品やサービスの質が突出していなければ結果は目に見えています。

 

ここで一番大事なのは商品やサービスの中身、内容であってモノが売れないのは伝え方が悪いんだと勘違いして中身の充実より販促に気がいってしまいすぎる経営者が多いという事です。

特にネット販売などで買う事が出来る商品を個人店で販売して対抗する場合などの事例には本質的な具体性がない場合がほとんどで大手企業が作る商品を販売する際の対抗策などは余り効果的ではない話が多い、エクスマの場合、商品で差別化するより売り方や伝え方、販売者の個性で選ばれるようにする傾向が強くモノ造りのこだわりを持つ人には向かないと思います。

 

商品を紹介する際のPOPの効果はたしかにあると思われますがやはり中身のクオリティーの高さが肝心であって、POPを上手に使って成果を上げてるケースの代表格がドンキホーテ、ドラックストアなどの大手量販店でありいずれも安売り店であるのは、『安売りするな、価値を売れ』の著者、藤村氏からすると皮肉な結果といえる。

 

藤村氏は最近のデパートの衰退をPOP広告などを絶対やらないからとよくおっしゃるが高級な商品がメインのデパートは時代とともに消費の多様化、低価格商品の台頭や消費者の収入の二極化など他に要因はありPOPなどに頼らずに定番の人気を誇る羊羹の『虎屋』や京都の老舗の店など中身に自信のある高級店などを参考にしたほうがよっぽど役に立つしPOP広告も手書きではなくグラフィックデザイナーなどが製作するハイセンスなモノでないとブランドイメージを傷つけてしまいかねない。

 

手書きPOP=低価格商品に効果的な場合と考えて良いと思う。

 

次に毎日書くことを推奨されているブログだが、同氏は以前とりあえず『1000記事』書くと何かが変わってくるとよく言っておられた、たしかに私も藤村氏の書く文章は読みやすくわかりやすいし文章を書く才能がすごくある方であるのは間違いないので彼の文章を参考にするのは有益でしょう。

私もブログで発信することのはビジネスにとって大事なコンテンツの一つだと思っていますが、大切なのは何を発信するかにつきるといえます、エクスマでは個を出した仕事と遊びを区別しない自分の好きな楽しい事を発信するようによく言われているようですが、たしかに一見聞こえのいいだれでも出来そうな事のように思われますがエクスマに参加して学んだ人のブログを見てみるとほとんどのブログが自己満足なエクスマ内の身内ネタの内容が多くお世辞にもこの人から何かを買いたくなるような気持ちにならないような文章と自撮りの写真(エクスマ信者の特徴)が目立つ事にすぐ気付きます。

 

タレントやスポーツ選手、アーティストなど多数のファンを持つ人の内容はどんなモノでもファンは喜ぶものですが、一般の特別特徴のない人のブログほどつまらないものはありません。

 

最近はエクスマでも時流に合わせてブログは有益な情報をfacebook.Twitter、Instagramなんかで積極的に発信するように多少変化してきているようですが、

どれを見てもエクスマ内の身内ネタの内容で決して外には伝わらない感じが特徴でしょう。(特にエクスマの人のInstagramの写真はセンスがないものが多い)

 

上に書いたように最近はスマホを使ったSNS発信を推奨されているようですが、こういったツールを上手く使いこなしている10,20代の若者たちに見習ったほうがより上手にSNSを使いこなせるでしょう。

 

藤村氏は積極的に発信してそれを批判する人の事は気にしないで無視すればいいとTwitterで発言されますが、やはりこの時勢ですTwitterの投稿が元で炎上トラブルや友人とのいざこざに発展することもあるので一概に気にせずというのは少し無責任かもしれません。

直接あって話したり伝えたりする場合以上に文章だけでは本意が伝わらず誤解をうけてしまいやすいことは容易に想像できます。

考えてもみてください、今は子供、学生もスマホでSNSを使う時代ですから彼らにも批判や中傷を気にせずどんどん思った事、好きな事を発信するように言えますか?

やはりSNSはいろんな人がいるスペースでいい人ばかりではありません、批判や中傷を気にせずではなく自分の発言がどう解釈されるかも少しは頭においておく方が賢いでしょう。

 

ただしエクスマで提唱されているPOP広告、ブログやSNS発信をするのは間違いではありません、ただし自分のビジネスを更に上向きにしたい場合に参考にするのは良いですが、あくまでも補足的な事であってどっぷりその思想に偏るのは危険でしょう。

 

自分のビジネスの一番基幹となる部分をもう一度いろんな角度から検証した方が得策ですし、少々耳の痛い話も聞くことが利口といえます。