昨夜は旧友の誕生日だった。
雛祭りが誕生日の彼は2人の子をもうけているが、2人とも男子である。
家族で過ごす際には誰のお祝いか混同しなくていいようにそうなったのかもしれない。
そして、僕達はいつもの海辺のデッキでシャンパンを飲むことにした。
ここ最近の冬は暖かく、青空が広がる午後には心地良い時間が過ぎて行く。
昔、イメージした自分の40代の姿と今を比べてどんな感想か?昔の40代と今の40代の違いなど、それから、未来のことなどを考えてみることにした。
時代が作り上げた概念や、思考の乏しさから生まれた憧れなんかをゴミ箱に入れ、新しくアップデートしていくことがこの先、必須事項である。
今、我々は何を掴んで、何を失ったのか?そしてその結果、満たされたことやまだ不完全に燃焼していることは何なのか?
一度、無邪気な少年だったあの頃のような感覚を蘇らせることにしよう。
程よく冷えたシャンパンはほんのり黄色実を持ち、泡を立ち昇らせている。
グラスを目線まで持ち上げ中を覗き込む。随分傾いてきた太陽の光を受けて良い色に輝いている。
人はなぜ生きているのか?なぜ生き続けているのか?の疑問が最近少しだけ分かったような気がする。
それは、「夢を叶えるために生きているんだ。」が僕の答えである。
この夢とは、その時々つまり年代ですこしづつ変わっていく。
人は何気なく目の前にある課題や目標をこなしていき、知らぬ間に課したノルマをこなしていく。
手にしてしまえば、日常に変わっていく。
その都度、新しい夢や目標を掲げそれに向かう。人は惰性で生きていくことを本来は望んでいない。
半ば諦めかけている最も最大の夢や憧れに向かう必要がある。
「それは難しい。」「非現実的である。」という考えを持つとそこで終わりである。
その考えをすこしでも持つと、最大の夢は叶えられなくなる。
壮大で無邪気な夢を本気で考える。
もっと自分が、こうありたい、こうなりたいというのを、強く想像する。
軸を作るのである。
能力とかの問題ではなく、想うことである。
僕達を強く照らしていた太陽も空と海の境付近まで近付いている。妻が酔い覚ましにと、コーヒーを淹れてくれた。
僕達の世界が夜を受け入れる為の独特の風を吹かせ、海は白い泡を吹かせ波の音を響かせていく。
さあ、この先どんな夢を描いて行こうか。
僕と彼、僕の妻と彼の妻とで未来の形というテーマで絵と地図を書くことにした。
素材は自由である。
どんなことでもいい。おもいっきり思いつく限りの願望を拾い集める。
僕の今の夢は、
・世界中を旅する。
・季節関係なく、魚を追いかけて年中釣りを楽しむ。
・自宅に音楽スタジオを作り、音楽活動をする。
・子供達の夢を叶えれる為の経済的な支援をする。
・人が活躍できる事業を行う。
純粋に思う事柄がこの5つだった。
必ず果たす誓いを自分自身に宣言した。
どのようにこの夢を実現するかの方法は、一つづつ現実化していく度に種明かしをすることにしよう。
部屋の窓から外を眺めると、もう暗くなっていて、ここから見える灯台の灯りと向かいの島にある数少ない灯りだけが見えるだけだ。
妻が部屋にある、大型の古びたターンテーブルに針を下した。流れてきたのは、ビルエバンスの「ワルツフォーデビー」
反射的に棚にあるスプリングバンクのボトルに手が伸びた。
家族内や職場内において、僕が重要にしているのが、人の為に自分が何ができるか?なのである。
自分さえよければいいという考えでは、結果すべてが上手くいかなくなる。
そんな人が1人いるだけで、状態は悪くなる。しかしつられてはいけないのである。
つられてしまえば、自分もその人と変わらない存在になる。
自分はひたすら、誰かの為に何かできないか?とだけを考える。怒りの感情はこの際すててしまえばいい。
怒っている人の近くには誰も近寄りたくない。
怒らないと人は伸びないんじゃないか?と錯覚する人はいるかもしれないが、自分が怒られたときにどんな感情が生まれるか考えてみたらいい。
怒られたくないから、避けよう、失敗を避けようと恐怖だけを生むだけである。
自分より人の為にできる人がいると、その人は周りから慕われその人に何か協力したいと人は思うものだと思う。
逆に自分のことだけという人には、何もしたくない。
環境は意思のみで作ることができる。空しさ、怒り、落胆、ねたみ、負の感情は誰も持ちたくない。
人は単純で一度でも何か行動することによって、スイッチが入れ変われる生き物だとそう信じている。
怒りというあまり役に立たない、自ら振り回してしまう感情は排除する。幸せに生きる絶対条件のように思う。
彼と僕は明日の朝早くにボートを出して釣りに行くことにした。
僕は釣りに行く前は必ず妻にこう言う。
「大きなまな板用意しといて。」
すると妻と娘は決まってこう言う。
「それは、釣ってきてから言って。」
明日はヒラメのアクアパッツァにしよう。うん。