分枝型IPMNをもつ人が癌になるリスクは?(論文紹介)
今日は前から気になっていた研究を紹介します。今回は論文に含まれる情報を要約したものです。以下英語の翻訳ソフトを使用して翻訳してみました。東京大学では、1994年から2017年にかけて、枝分枝管内乳頭状粘液腫(IPMN)の診断を受けた1,404人の患者を調べました。結果、IPMNと診断されてから5年間で膵臓がんにかかる人の割合は3.3%で、15年後には15.0%になることがわかりました。また、IPMN由来がんと同時性の膵臓がん(併存癌)は、リスクが違うことが分かりました。IPMN由来がんになるリスクには、IPMNの大きさや主膵管の直径が影響を与えますが、同時性の膵臓がん(併存癌)には関係しませんでした。以上IPMNと診断された患者のうち、5年以内に膵臓がんにかかる確率は3.3%なので、そんなに高くなさそうですが、15年後には15%が癌を発症するという内容で、やはり長期のフォローが必要ですね。ただ、あくまでも確率の話なので、一つの情報として受け止めています。膵臓癌の発生には、遺伝的要因やライフスタイル、環境などの様々な要因が関係してるのでIPMNを持っていても、年齢や、喫煙習慣などのリスクファクターによって、個人差があります。この研究から分かったことは、IPMNを持っている人はやはり長い期間フォローアップを受ける必要があるということなので、そのおかけで早期発見や治療を受けることができるし、前向きとらえていこうかなとおもいます。論文には、患者の年齢や主膵管、IPMNの大きさの事など、他にも影響を与える要因が書かれています。機会があったらこれらの要因について詳しく紹介していきたいと思います。それでは、また!参照元↓↓Long-term Risk of Malignancy in Branch-Duct Intraductal Papillary Mucinous Neoplasms - PubMedIn a large long-term study of patients with branch-duct IPMNs, we found the 5-year incidence rate of pancreatic malignancy to be 3.3%, reaching 15.0% at 15 years after IPMN diagnos…pubmed.ncbi.nlm.nih.gov