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【千葉大「データ操作」】誰が何の目的で? 臨床研究、揺らぐ信頼性

 高血圧治療の降圧剤「ディオバン」の臨床研究データ操作問題で、千葉大でもデータ操作の疑いが浮上した。販売元のノバルティスファーマの元社員と研究員が蜜月の関係だった京都府立医大など他の大学と異なり、千葉大は元社員の関与が薄かったとされる“異質”なケース。データ操作は千葉大の関係者が行ったとみられるが、その目的や経緯には不明な点が多い。

 大学の内部調査でデータ操作が判明した京都府立医大と東京慈恵会医大の場合は、いずれもノ社の元社員がデータの解析に深く関わっていた。操作された臨床データを基に「ディオバンには、血圧を下げる以外に脳卒中などを減らす効果がある」とノ社にとって有利となる論文も書かれ、医療専門誌などに掲載する広告に多用されたが、内部調査では誰が操作したのかの結論には至っていない。大学側、ノ社側のどちらの関係者もデータ操作ができる立場にあったためだ。

 千葉大のケースでは、ノ社の元社員と大学側の一部研究員との間に亀裂が生じたため、元社員は研究にほとんど関与せず、千葉大も「(元社員に)データを触らせていない」としている。こうした説明が事実であれば、データ操作は千葉大の関係者が行った可能性が出てくる。

 だが、千葉大の一部の関係者は産経新聞の取材に対し、論文が研究の主目的だった「他の降圧剤に比べ脳卒中などを予防する効果が高い」とする仮説を証明できていないことから、「研究目的にかなうために意図的にデータを操作したとは考えられない」と説明。月内にも公表予定の調査結果で、多数のデータの相違を「ミス」と結論づける可能性もある。

 千葉大病院は、厚生労働省が質の高い臨床研究を推進するために指定する「臨床研究中核病院」に選ばれる研究機関だ。問題の再発防止に向け、新たに院内にデータセンターを設置し、データの保存や管理を適切に実施するとしているが、誰が何のためにデータ操作を行ったのかが解明されないままでは、今回の教訓は生かされない。

 千葉大は臨床研究を目的とした奨学寄付金の受け入れも中止するというが、臨床研究に詳しい国立大の研究者は「論文の信頼性を担保するのは正確なデータの取り扱い。そのための取り組みは急務だ」と話している。