通常、愚かだと言える選択を繰り返し
僕は今日も
何もないアパートの一室を
世界の中心と勘違いしながら
惰眠を貪っている
これがいつまで続くとか気にかけたことなんてない
義務教育は淡々とこなしてきたけれど
選択式の授業は
3Bの鉛筆の踊るままに選んできた
回る洗濯機
回る扇風機
回る世界
回る回る
そういえば昨日
ずっと一緒にいたあいつに
「さよなら」と言われたんだっけ
確かそのあと自分は
「あぁ」とか「んー」とか
曖昧な返事をしていた気がする
何も用がないのに握ったスマートフォン
書きかけのメモの続きはまだわからない
今日はシフト入っていたっけ?
僕は世界の端っこを気にしないで
通常、愚かだと言える選択を繰り返し
今日も惰眠を貪っている