今日は、お看取りの方がいらっしゃったので、仕事が立て込んだ。
もうすぐ10時。
娘のニッカが塾から帰ってくるのに、なにも出来ていない。
とりあえず、ビールを開けて、立ち飲みする。
疲れた身体をアルコールでごまかして、お味噌汁を作った。
あとは、ネギと豚を炒めるだけでいいや。。。。
もう、疲れて、それ以上はできない。
豚バラとネギを、塩と胡椒だけで炒める。
にんにくも、しょうゆも使わず、がっつりと塩コショウを入れるのだ。
ネギの甘さと豚肉の甘さにピリッとした胡椒が利いていて、本当に美味しい。。。
私の母も、今日お看取りした方と同じくらいの歳だ。
「そういえば、お母さん、一人で何食べてるんだろう?」
気になったけど、10時すぎているし、電話を遠慮してしまう。
ラインしても、見てくれないだろう。
こうやって、いつも母に不義理をしている。
今週末は、(優太と過ごしたいけど)母を誘って温泉に出かけよう。
いつも、母の存在を忘れてしまいがちな自分を、申し訳なく思った。
ぼんやり考えながら、ネギ豚をつまみにビールを飲んでいたら、
気が付けば半分近く食べてしまっていた。
仕方がないので、ニッカのために、冷凍のシュウマイをふかすことにした。
寒そうにしながらニッカが帰ってきた。
基本、私とは話さない姿勢のにっかだけど、
熱い湯気を立てるシュウマイと、大好物のネギ豚を見て、思わず
「わー!」
と歓声をあげてしまってから、気まずそうに一瞬私をみた。
心の中で笑った。