皆さま、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

以下の文章は私が年明けに個人のSNSに投稿したものです。

スノウとして公開しているこのブログに載せるべきか迷いがありましたが、

投稿することにしました。
 

 


「カミングアウト、そして今年の抱負」

私は「摂食障害」という病気と20年近く付き合っています。

「拒食症」は聞いたことがある方が多いと思いますが、拒食症は摂食障害の一つです。

摂食障害には種類がたくさんありまして、たくさん食べてしまう「過食症」や、

食べて吐いてしまう「過食嘔吐」、食べたら異常な量の運動をする摂食障害もありますし、

食事の際に異常な儀式を行うのも摂食障害と呼ばれたりします。

共通するのは「食事」に対する「異常」な強迫観念です。

私の場合は少しややこしいので、詳しい説明は控えようと思いますが、
生活と健康に支障がでるくらい食べられなくなる時が定期的にやってきます。

人前に出るのも躊躇するほど痩せることもあります。
電解質の乱れによるひどい浮腫みで別人のようになることもあります。
心臓に負担がかかり集中的に治療をしたり、救急車で運ばれたことも何度もあります。
酷い時は車のドアを開けられないくらいに筋力が弱ってしまい、歌えなくなることもあります。

このような状態を隠すのも年々上手くなり、

健康に見える状態の時に外に出て、元気な姿をSNSにアップしてきました。
突然連絡が途絶えたと感じたことのある友人もいると思いますが、

そういうことです、ごめんなさい。

私が20年間、なかなか打ち勝つことができずにいるのは

「食べることに対する恐怖」と「痩せていないことに対する恐怖」です。
普通に食事ができているときも、症状が出ていないときも、常にビビっています。
本来、食事というのは日常の一部だと思いますが、私にとっては普通のことではありません。

なぜこのような話をしようと思ったかと言うと、
私はこれ以上、こんなものに囚われて人生を無駄にしたくないと感じたからです。
そしてこのような自分を隠しながら生きていくのが辛くなってしまったからです。

始まりは、誰かの心無い一言、表に出る者としてのプレッシャー、
失恋、体調不良、思春期のホルモンバランスの乱れなど、様々な小さな要因が重なり
症状のようなものが少しずつ生まれ、定着していったのかもしれません。

そして難しいのは、この病気は軽く見られてしまうということです。
誰かに相談をしても、「ちょっと行き過ぎたダイエット」くらいに思われてしまうことがほとんどで、
自分の中にしまい込んで、人に気付かれないようにする技ばかり習得してきました。
実際は生死に関わる可能性のある厄介な病気だと感じていても、
人に知られることの方が怖くて、恥ずかしくて、隠してしまう自分がいました。

本当は、鏡に映る自分がいつも気持ち悪く見えて、負のスパイラルに陥ってばかり。
ただ「変わればいい」「やめればいい」それだけのことなのに
代償の大きさに関わらずそれができない自分に日々苛立ちを感じてきました。

そんな私にも去年子供が産まれ、ついに変わらないと、と本気で思える時が来ました。
この子には「どんな自分でも愛される価値がある」と思って育ってほしい。
「なにも問題ないんだよ」と言ってあげたい。
そのためにも、自分自身がそう思えないといけない。

なので、ややこしい話をして申し訳ございませんが、ここで意志の表明をさせてください。

私は今年、この厄介な病気に打ち勝ちたいと思います。

自分が「美しい」と感じるのは「痩せている」ことではなく
真の自信を持てることであったり、自信を持てなくても胸を張れること、
胸を張れなくても隠れずにいる勇気のようなものです。

私が囲まれていたいのはそのような、「美しい」と思えることに共感できて
感動やワクワクを共に感じられるような人。

これからはこの想いに忠実に生きたいと思います。

そんなわけで、皆さま、

 

こんな私ですが本気の挑戦をしようと思いますので、

今年も今後も、どうぞよろしくおねがいします。

以上、2020年のカミングアウトと抱負でした。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

With Love,