「本」も人と同じで一つの出会い。

 

自分で買ったにも関わらず

そのきっかけを全く覚えてない本もあって、

 

そんな本は特に出会うべくして

出会ったんだと思う。

 

この本もそんな一冊。

 

40歳過ぎたあたりでこの本を読み、

あまりにもショックで。

 

見て見ぬふりをしていた事を

図星を突かれた感じ。

 

この本に出会ってなかったら

私は正真正銘のオニババになって、

自分のことが大嫌いになっていたと思う。

 

特に日本の女性、昭和以前生まれには、

なかなかセンセーショナルな

内容かもしれない。

 

オニババにならないために

「若いツバメ」を見つけろって

ことじゃないし、

(それができる人、羨ましいけど)

 

オニババにならないために

即離婚しろ!不倫しろ!って話でもない。

(それができる人、羨ましいけど)

 

まずは自分の意識を変える。

自分を勝手に諦めない。

自分を勝手に終わらせない。

 

身体って自分自身だと

思っているけど、

 

本当はこの次元で生きていくための

借り物で、

 

女性性を無視することが

身体の意志を無視した生き方になるってことを

教わりました。

 

 

私はちょこちょこ引っ越しを

しているのですが、

 

過去2度

お隣のご家族が絵にかいたような

「THE セレブ」だったことがあります。

 

旦那さんはいつもビシっとおしゃれスーツで

キマっていて、

いつでもちょっとしたパーティに出席

できそうな感じ。

 

奥様も毎日参観日ですか?

お昼はホテルでお食事ですか?

という感じで、

とにかくスキがなくいつもキチッと

してる。

 

リラコでゴミ捨てなんて

見たことない 笑

 

お一人はアンミカさん風

迫力ある美人。

 

もうお一人は年齢不詳

ルブタンが日常な安達祐実ちゃん風。

 

ただ、

おそらく夫婦関係は冷え切ってました。

 

アンミカさん風マダムは

私とエレベーターで偶然あった時、

 

「男って本当にだめ!」

 

って熱弁するサバサバマダムだったので

見た目とのギャップが面白かったのですが、

 

家庭内では美しきオニババだったかも

しれない。

若いツバメを飼ってそうにも見えたけど。

 

本当に過去の私も人のこと

言えないんですけど、

 

セレブマダムのヒステリックな

叫び声が日常的に聞こえてきてました。

 

 

一方、小学校の役員で一緒になったママさんで

けっこう年配の方がいて、

 

上のお子さんたちはもう成人している年齢。

1番下のお子さんがまだ小学生。

 

ノーメイクで流行の服を着ていることもなく

パッと見失礼ながら

すっかりおばちゃんだったのですが

 

ある日どういう話の流れか

突然可愛いカミングアウトを

してくれました。

 

「私ね、実はいまだに旦那の脇の匂いを

嗅ぎながらでないと寝れないの」

 

これを聞いた瞬間から私はその人のことが

隣家の美しいセレブマダムよりも、

 

当時若くておしゃれをしていた私よりも

他のキレイなママさんたちよりも

 

そのおばちゃんに見えるママが

「女」に見えるようになりました。

 

そりゃ〜、年の離れたお子さんも

産まれるさ!💋

 

23歳で長男を産んで、

 

夜中に子供の泣き声で目が覚めると

旦那から嫌味を言われるのが苦痛で

 

早々に寝室を別にした私からすると

泣けてくるほど羨ましかったです。

 

旦那さんの大きなお腹を心配して

ご飯のお代わりを禁止したと話す姿も

可愛くて羨ましかった。

 

私はと言えば、

「さっさと逝ってしまえ」と

思っていたので。

(オニババ化してました)

 

女性性を持ち続けている人って

大らかで、朗らかで、

そして色っぽい。

 

当時はまだこの本に出会ってませんでしたが、

この本を読んだ時、このママさんのことを

「オニババ化していない女性」として

思い出しました。

 

 

雪の絵