
「あっ! 流れ星!」
夜空を指差し、ぼくは大きな声を上げた。
「誰かが特別なお願いごとをしたのかな?」
隣で一緒にみていた おばあちゃんが答える。
「特別な・・・お願いごと?」
ぼくは おばあちゃんを見て首を傾げた。
「そう、誰かが誰かを想い、その人の幸せを強く願った時、星空の郵便屋さんがその願いを運んでくれるの」
「流れ星って・・・郵便屋さんなの?」
「そう、特別な願いを届ける時にだけ現れる郵便屋さん」
「そうなんだぁ。 特別なお願いごとってどうすればいいの?」
「それはね、目を閉じて心の中で願いごとを手紙に書くの。 強く強く想いながらね」
「そっかぁ。 ぼくも特別なお願いごとしてみる」
そう言ってぼくは目を閉じ、心の中で覚えたての字で手紙を書いた。
-おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、せんせい、ともだち、
そしてきのうけんかしちゃった あのこも、みんなみ~~んなしあわせになりますように-
ぼくが目を開けると、おばあちゃんはにっこり笑って頭を撫でてくれた。
「ずいぶんいっぱいお願いごとしたのね」
「どうして分かったの?」
「だって、ほら」
そういって一緒に見上げた夜空には、いっぱい流れ星が耀いていた。
- おしまい -