あみものがたり -2ページ目

あみものがたり

あみぐるみの絵本

「あっ! 流れ星!」
夜空を指差し、ぼくは大きな声を上げた。


「誰かが特別なお願いごとをしたのかな?」
隣で一緒にみていた おばあちゃんが答える。


「特別な・・・お願いごと?」
ぼくは おばあちゃんを見て首を傾げた。


「そう、誰かが誰かを想い、その人の幸せを強く願った時、星空の郵便屋さんがその願いを運んでくれるの」


「流れ星って・・・郵便屋さんなの?」


「そう、特別な願いを届ける時にだけ現れる郵便屋さん」


「そうなんだぁ。 特別なお願いごとってどうすればいいの?」


「それはね、目を閉じて心の中で願いごとを手紙に書くの。 強く強く想いながらね」


「そっかぁ。 ぼくも特別なお願いごとしてみる」
そう言ってぼくは目を閉じ、心の中で覚えたての字で手紙を書いた。


-おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、せんせい、ともだち、
 そしてきのうけんかしちゃった あのこも、みんなみ~~んなしあわせになりますように-

ぼくが目を開けると、おばあちゃんはにっこり笑って頭を撫でてくれた。


「ずいぶんいっぱいお願いごとしたのね」


「どうして分かったの?」


「だって、ほら」
そういって一緒に見上げた夜空には、いっぱい流れ星が耀いていた。


- おしまい -