アキオ遊園地
たそがれのマッチングアプリが久々に動いた
アンバランスな足の長さと異常な大きさの目
インチキ加工してあるたそがれの画像は
想像通り不気味だ
返信の内容にニヤリとするたそがれ
よからぬ事をしようとしているのが
すぐ顔に出る男。ヨーコは何日かこのおじさんと過ごしたがとても分かり易い人だと思った
ヨーコ
「おじちゃん、
またくだらないことにお金を遣おうとおもってるんじゃないの?」
子供とはいえ、
女性の観察眼は鋭い
おにいさんとよべ
オトナのすることに口出しするな
ちょっと怪訝な顔をしながら続けて話した
俺がいい店を知ってるから今日はそこに世話になるといい
夕方迎えに行くから安心して待ってろ
そう伝えると、
いそいそと余所行きの服を着こむたそがれ、余所行きの服とはいえ対して変わりばえはない
2人は十三の街に繰り出した
フタミの店
フタミとりんごは十蔵の動画ナマ配信を観ながら大爆笑していた。十蔵はこのエリアのトップインフルエンサーとして名を馳せていた
その定番フォルムは全身タイツ、特に面白人間トークが起爆剤になって人気に火が付き、全国区へと上り詰めた。配信者の十蔵の持ちネタはやはりこの男だった
たそがれ
THE KING
当の本人はこの事を全く知らない
そして、たそがれの知名度は
十蔵と同じく全国区になっていたのだ
たそがれ
通称「ケチキング」
ヘーイ、視聴者のみんな
今日も投げ銭頼むね!!!
さて今日は、何の話をしようか~~
最近の十蔵は
街中にタイツで出かけ
一定の時間、同じ動きをした
フォロアーには賞金がでるということで
神出鬼没の十蔵を探すのが
ブームになっていたのだ
じゃじゃーん
踊れ踊れー
りんご
「最近の十ちゃんの配信はキレがあってめちゃめちゃおもろいわ。学校の友達とかも、こんど十ちゃんに逢わせてよってすごいんだからさ
私がマネージャーしてるからってファンレター沢山渡されるのよ、もうさばくのも困ったものよねえ」
フタミ
「りんごちゃんは、しっかりものだから十蔵はいいかげんだからね、ほんともう少し落ち着いてくれればいいんだけど
あの調子じゃあ、なかなか落ち着けそうにないよね」
りんご
「ホント、あのおじさんは世話が焼けるんだから、あっはっは」
アキオ
「ほーお、十蔵もなかなかやりおるねえ。配信してまだ半年くらいだけど、もうトップインフルエンサーの仲間入りを果たしたんだよね、この間東京のインフルエンサーとコラボもやっとったし、そろそろサインもろとこうかな」
りんご
「でもさあ、私はアンタたちの話をいっつも聞いてるからたそがれさんの話はもう聞き飽きたんだよね
皆はおもろいろおもろいってなってるけど、私は散々聞かされてきてもう、またあの話かって眠気が来るもん
やっぱり外ロケの方がいいね、マネマネーって突然はじまるところとかww」
アキオ
「やつは笑いのセンスがずば抜けてるからねー、タロも企画で少しばかり協力してるみたいだけど、奴は毒がすごいからね」
リンゴ
「タロおっちゃんはちょっと毒気がきついよね、十蔵と一緒にやるともう手が付けられないwww」
フタミ
「ホント、ネタにされてるたそがれ君が知ったらもう、えらい目どころか殺されるんとちゃう?
ところで最近タロはこの時間みかけないねえ、何してんだろ??」
アキオ
「タロさんもなにやってっか分かんないんだよね
どっかでまたよからぬ事やってんじゃないかって。まあ、奴も面倒くさい人なのでほっとくけどねww」
たそがれ
「あいてる?」
アキオ
「おーびっくりした
あんた、いたんかよ 突然顔を近づけんな」
たそがれ
「なんや、また俺の悪口か
ええ加減にしとけよ、淀川にしずめっぞ」
まあいい
ところでアキオ、ちょうどよかった
オマエに頼みがあるんだ
(また、めんどいことを・・・・)
「な、何でございましょうか?」
ヨーコとリンゴはもう
うちとけた様子だ
遊び人のアキオはたそがれに置いてかれて不安そうなヨーコを遊園地に連れていくことにした、それにしてどもこの子はどこかで見かけた顔のような気がするけど・・・・思い出せない。アキオはもう齢だなとため息をついた
続いてのニュースです・・・
この人らはテレビ観ないのかな
疎い人たちで良かった・・・
テレビでヨーコの捜査が展開されている事にヨーコは気付いてしまうが、まだこの人たちに自分の事を知られるのが怖い。
おもむろにカウンターに置いてあるアキオのサングラスをかけてみたいとねだり
その日一日はサングラスをかけたまま1日を過ごした。
女性の扱い方が上手なアキオには一気に懐いてしまうヨーコ、そしてアキオのエスコートはとても自然で優しく、ルックスもいいアキオの笑顔にヨーコはついつい甘えてしまうのであった
アキオ
「おおおぉいたいた!!!ジュウゾウちゃーん」
十蔵
「おお、アキオちゃん来てくれたんかい?生配信を観に来てくれてどうもありがとう、となりのお嬢ちゃんもねww」
アキオ
「そうそう、フタミの店で公開配信みてたでえ、遊園地でやってるって聞いたから人気もんのアンタに逢わせたい子がおってね」
十蔵
「ほほう、かわいらしい子やな。サングラス外してみい」
ヨーコ
「ちょっと眩しくて今日はダメwww」
十蔵
「随分と恥ずかしがり屋さんやなああ、ほな恒例のいつものいくでえ」
遊園地は親子連れも多い、そんな中でインフルエンサーの十蔵には人だかりができていた
そんな十蔵をワクワクしながら眺めるヨーコ
ヨーコ
「本物に逢えるなんて、すごくうれしい!!!アキオ兄ちゃんってすごい人なんだね」
ヨーコのアキオを見る目は
かがやいていた
十蔵
「なら、お前らいくでー
マネマネマネ~~~」
ひとしきり遊んだ後
公園の大きな観覧車に乗った
アキオはヨーコに尋ねた
「好きな人はいるのかい?」
質問する、頬を赤らめたヨーコは
しばらく沈黙して
こう切り出した
「好きな人を振り向かせるには
どうしたらいいの?」
嫉妬心を煽るのがいい。
たくさんたくさん甘えながら、ぷいとしてしまう、またはその人の前で違うの人に寄り添う姿をわざと見せつけるとか
相手がその動きをみて、ハッとしたりガッカリしたら君の勝ちだ。それが大人の恋愛なのよ」
「ふーーん、なんか難しいね
でも頑張れば出来るかなあ?」
もちろんさ、キミは若い
これからもっともっと
幸せで、綺麗になっていくんだよ
2人は仲良く手を繋ぎながら
家路に向かって歩き出した。
つづく
《今日の主な登場人物紹介》
たそがれ…この物語の主人公。シルバーウルフ永遠の補欠
ヨーコ…まだ自分にもわからない未知の能力を秘めていて今後のカギを握る
アキオ…たそがれの同級生。女性の扱いがうまいイケメン、おしゃべりで明るい性格。
十蔵…たそがれの同級生。有名インフルエンサー配信者。
タロ …たそがれの同級生。インテリ眼鏡で冷静沈着に見えるが嘘。いつも低音で論理的に喋る。
フタミ…たそがれの同級生。同じくシルバーウルフのメンバーヒサシの妻
リンゴ…のフタミとヒサシの次女、店のマスコットガール
つづく


































