とあるゲームの運営が、個人作家からデザインを盗用した件についてお話しします。


ゲーム内のアイテム、いわゆる課金ガチャで排出されるアイテムに、個人作家のデザインが使われていました。

それは特徴的なデザインをしたお面で、画像を並べれば一目で盗用だと分かる物でした。
ですが、ユーザーやハンドクラフト界隈から「これは盗用ではないか?」という疑問の声が挙がってもゲーム運営は商品を取り下げませんでした。
(こういったケースの場合、「調査致します」等のお知らせを出して一旦ガチャを止め、まず事実確認をするのが望ましいと個人的には思うのですが、この運営はデザイン盗用疑惑がある商品をそのまま売り続けていました)

その後、お面の作者様は地裁まで足を運ばれ、裁判所に類似性を認められて、運営と法律上の『和解』をされます(和やかに理解し合うのではなく、これ以上この件で争わないという意味であると思われます)。

結果ゲーム内に作者様のお名前をクレジットされたそうですが、その際ユーザーに通知されたのは「深謝します」という『お知らせ』のみ。深謝というのは深く感謝する事も差しますので、謝罪とは言えません。おまけに『お知らせ』には「デザインを戴きました」との文言もありました。作者様曰く意匠譲渡はされていないとの事。であれば、このゲームの為デザインを書き下ろしたように誤認させる意図を感じます。
ちなみに、この件以前より作者様は同様のデザインのお面を販売していた実績があります。疑惑の期間は当該作品を出品出来ず、販売機会を損失している。実害が出ている訳です。それで謝罪も無いのはおかしくないでしょうか。

なお、運営はこの件に関してツイートする時だけ、普段使用するジャンルタグも付けませんでした。何故検索避けをしたのでしょうね。

そして作者様に対して現在に至るまで一言の謝罪も無い事が明らかになりました。

創作界隈でデザインが被ってしまう事自体は少なくありませんが、裁判所に類似性を認められた上で作者様に謝罪もしないというのは流石にどうなのかと思います。

創作界隈の方は気を付けて下さいね。



なお、そのゲームは他にも個人ブログからの無断転載などが問題視されていました。ですが、それを指摘すると熱狂的な一部のユーザーからネットリンチされる為、おかしいと思ったとしても現役ユーザーは口に出し難いようです。
一時期ユーザーだったのですが、辞めた後のあれこれを聞いてあの時辞めていて正解だったと思いました。もっと早く辞めていれば良かった。
※名前が似ていますが、stではないです。念のため。



以上、独り言でした。


[2021.06.16]
内容を整理しました。