スピードスピードとどこも言うけれど、何のスピードが重要なのか | 1日18時間会社創りに没頭する36歳経営者の日記

タイトルの件、

多くの組織で今日も明日も「スピードを上げろ」と連呼されると思うけど、

そう指示された人の中には、

その意味をきちんと捉えられていないケースもあるのではないだろうか。


スピードを上げるといっても、

キーを打つスピードや歩くスピードなんてさして変わらない。


変えなければいけないのは「初動までの速さ」だ。


この「初動」が遅い人が、よく「遅い」と指摘をされて評価を下げている。


初動が遅い人には共通項があって、

指示をされた後に誰もが一瞬は考えるものの、


「確かに。でもいつやろうかなぁ。あのタスクあるしあのアポイントがあって、、、まぁその内に」

という“生返事低優先度”パターン

(やらなきゃいけないのはわかってるんです。わかってるんですけどー、、、もこっち)


「確かに。その資料を作るにはこれはどうなんだろう、ここは調べる必要あるのかな、、、まぁやる時に聞こう」

という“疑問残ってるのに聞かずに受けちゃう”パターン

このケースは、動き出して質問しにいったら「え?何で今それ聞くの?」と大体怒られる。


「確かに。え、でもそれは意味あるのか、、、なんかもっと他に良いやり方が。。。」

という実は“面従腹背”パターン


のいずれかで、

結果、初動が遅れるため、

指示したマネージャーとの時間期待値に対してズレ(ストレス)が生まれる。


タスク管理が出来てない、テキトーで「すみません、抜けてました」とかは論外。



僕自身は、

一度受けた仕事の初動までのアイドリング時間をゼロにするために、

前述の3つのパターンに陥らないように陥らないようにタスクを受けてきた。


優先度が低い(他に高いものがある)時はとにかく期限をタスクを受ける時に決め、

疑問が残ってる場合は必ずタスクを受ける時に確認をして、

違和感を感じたりやりたくないことはタスクを受ける時にきちんと意見をする。


これだけだ。


要は依頼者にしてみれば「依頼して期限含めて受けてもらえた」わけで、

その相手が他にどのような事情があるかはわからないし関係ない。


プロ意である以上“受けた仕事、指示は絶対にやり抜かなければならない”わけで、

そのスピード感は依頼者と絶対に握っておくべきだと思う。


それだけタスクを受ける時が重要だということだ。


せっかくなので若いメンバー意識してもらいたいことがもう2つ。


それは

「基本、全部受ける」

ことと、

「握る期限をいつにするか」だ。


ここはもう自分との戦い(笑)


個人的には、

「基本、全部受ける」

ことと、

「いつまでできる?」

と聞かれたら、

「もうそれはそれはMAX詰め込んだら出来るかもしれない納期を言ってみる」

ことを意識して過ごしてきた。


その結果、当然タスクは溢れ返り、

頭は移動中であれ食事中であれフル回転になり、

どうやったらそれらを終わらせられるか、

同時進行で進められるかについて考えるようになる。


初めは遅くまで仕事をすることも多かったけど、

気がつけば自分の頭の回転、業務スピード、メンバーへのタスク依頼の仕方、

チーム全体の強み弱みの掌握、最適化、

そもそものビジネスキャパシティがぐんぐんと広がっていた。


今はメンバーに大部分を取り組んでもらう側になっているので表現は難しいけれど、

仕事を依頼されたメンバーは、

無理してでもとにかく早く意思決定者に依頼物/判断材料を届けるべきだと思う。


結果的には(その判断者に力があれば)組織が成長し自分にもリターンがある話だし、

そのスピードだけで、確実に評価を受けられる。




恥ずかしながら自社の先週の実例で言えば、

先日、メンバーAにある資料の作成をお願いしていつ出せるかを聞いたところ、

1ヶ月後の「来月末」を提示された。


それだと話にならない。

メンバーAも参加していた会議の場で、

その資料を使って「とあるマーケティングを試す」と一緒に“決め”たわけだから、

決めた以上、「最短(理想は即時、その場)」で実行しなければならない。


いつものように「なぜ来月末になるの?」と分解してあげて、

結果的に、3日後の朝にデスクにたたき台が置いてあった。



また別のケースで、

営業で使用している会社概要で気になった箇所をみつけたので修正依頼を出したものの、

こちらも「デザイナーのリソースが…」「写真の撮影カメラマンの都合が・・・」と、

3週間後の完成を提示された。


4ページしかなく、フルリニューアルではなく部分修正だったこともあり、

それについても「時間がかかりすぎる」と受け入れなかった。


リソースの問題であれば他を探すこともできるし、

自分の中で優先度を上げられなければそもそもそのタスクを受けてはいけない。


また前述した通り、

「異論がある(ex:本音では修正しなくてもいいと思っている)」のであれば、

絶対にその場で口にしないといけない。


とにかく、

一度受けたならアイドリングゼロ、最速の初動で取り組まなければならない

そう動けるようなタスクの受け方をして欲しい。




経営は意思決定の連続でその打席数×打率で結果が変わる。


その打席に立つ(意思決定)の為の情報(把握、調査、分析)が要るわけで、

いつでも最速でその情報を取り続けたい。

そのためには仕事のスピードが早いパートナーが要る。


言い方を変えれば、

「あ、このメンバーは仕事が早いな。仕事がやりやすいな。」

と感じられるパートナーになれれば、

特に実力主義を敷いているベンチャー企業では、

どんどんと評価されていくだろう。



我々のようなベンチャー企業は

この「実行までのアイドリング時間」をのんびり過ごす余裕などない。


全メンバーが一度受けた仕事を

『初動までのアイドリングゼロ』で進めてくれれば、

組織の成長スピードがぐんぐんと上がる。


さぁ、みんな初動でアイドリングしないために、

タスクを受ける時にはきちんと基礎を徹底しよう。


【参考】

「同じ冗談で笑える人を探せばいい」いい仕事に就くための5つのポイントをジャック・ウェルチ氏が語る


~以下、引用~

与えるから、自分にもフレキシビリティが与えられる。

上司が必要としている時にそこにいないあなたに、

物事は都合良く働いてくれません。

フレキシビリティを得るためには、

そうなるシステムを自分で構築しないといけない。