「12月末までにスマホアプリの開発チームを社内に組成して欲しい」
コードが書けてタイの路上で相撲がとれるハイブリッドエンジニアTにこう伝えて始まった2015年、
2ヶ月が経ったタイミングで、Tに呼び出された。
「紘太さん、色々な場に顔を出して話を続けていますが、
やはりエンジニアの『評価制度』がないので条件面や環境面の説明をするのに苦慮します」
内容は、「エンジニアの評価制度を創っていいか」であった。
答えはもちろん「イエス」であり、「よろしく頼むよ」だったわけだけど、
その時に思ったことは、
「エンジニアの採用をしたいとか言いながら、評価制度の一つも作っていない、
作ろうとしてない時点で、優秀なエンジニアが引き寄せられることは無いよな」という反省だった。
もちろん、超トップ層は、
そういった環境面以上に、
成し遂げたい状態に対する共感やその意志に対する共感が多くの割合を占めることが多いけれど、
建設的な意味でのミドル層はある程度そういった部分も示していく必要があると思っている。
普段から偉そうに、
「やります!頑張ります!に興味はないよ。実行してよ。」
と言っているにも関わらず、
エンジニアの採用に関してはその“実行”ができないでいた。
その意味でTからの提案は本当にありがたく、
大いに反省をさせてもらった。
T、ありがとう!
以前にも違うエントリーで書いた気がするけれど、
経営は、つくづく『実行力』だと思う。
「あれがしたい、これがしたい」と経営者やマネージャーがワーワー叫んでも、
大体のことは実行されない。
特に、多くのメンバーが少ないリソースを奪い合いマルチで進んでいる組織であれば尚の事。
本当にそれらの実現に対する“意志”があるのであれば、
「実行される仕組みを創る」という“実行”をもってして証明しなければならない。
エンジニアの評価制度の設計一つとっても、
ネットを5分10分検索すれば、他社の事例がいくつでも見つけることが出来る。
情報の拡散スピードの爆速化によりアイディアの価値がどんどん下がっている中で、
知識がある上で勝負は行われる。
如何に組織が目指す方向に力学が働くようにカスタマイズするか、
理想から逆算された制度設計を施し、メッセージが乗った上質な制度に仕上げるか。
そこの実行力の差が、勝負どころになる。
改めて、
どこよりも圧倒的なスピードと質で“実行”できる組織を目指す!ことをメンバーに伝えたい。
でなければ、
生きている内に世界を“エナジー”することなんで、出来ない。
反省反省。
さぁ、更に集中していこう。