先日、不思議な体験をした。
日ごろ、評価面談は直属の部下としか
やらないのだけど、
1年か1年半に1回くらい、全員の部下と
直接、話をしている。
評価とかではなく、
もやもやしていたり、
身近な人に言えない悩みや
根深い不満、不満ではないけど、
言いたいことがあったり。
逆に、キャリアアップしたいけど
直の上司や身近な人には
申し訳なくて言えないとか。
それと、私が描く、
組織の方向性、課題と
「もう少し辛抱してほしい」を
一緒に共有したり、
逆に、頑張りすぎている人には
「そんなに背負わなくて良いよ」と
言ってあげるため。
そのうちの一人、8年くらい前に
一緒に仕事をして、その後の縁で
私の部下になってくれた
ひとまわり先輩の内勤のスタッフさん。
リーダー職で優秀だけども
謙虚、控え目で、でも性格が良いので
私も、陰ながら彼女のファンだった。
昔からの知り合い、かつ、先輩ということもあり
これから、また大変な苦労もあると思うけど
乗り越えるために、こんなことを考えている。。。と
話をしていたら、
彼女が、目に涙をためて
つー、っと
えーーー？？
わたし、何か言っちゃいました？
しんどい？仕事つらいですか？
大丈夫ですよ。
何か、嫌なことを思い出させた？と
あたふたしたら
「違うんです。
何で泣いているか、
自分でもわかんないんですけど。
すみません。
でも、さくらさんの話を聞いていたら
とても、大変なものを担っていて
本当に、大変だな、と。
立場が上のひとは本当に大変だな、と
思ったら、なんだか泣けてきちゃいました。」
なんて、お優しい。。。。
そんな方がいるんだ、ということに
衝撃を受けつつ
「私も、しんどいし、きついです。
正直。いろんな意味で変化、成長をしないと
乗り越えられない。
もちろん、仕事でモチベーションが
上がることもあるし
みんなもよく頑張って
ついてきてくれています。
でも、泣いてくれた通り
私も泣きたくなる。
しんどくて、投げ出したくなる。
正しいかわからなくて、
不安になることもある。
そんな思いが、もしかしたら
伝わってしまったかもしれません。
上司としては失格ですけど、
優しい涙をありがとうございます。」
と伝えた。
彼女は
「嫌とかじゃないんです。
なんで涙が出たのか、よくわからない。
でも、大変だけど
さくらさんの組織の一体感は
どこまでも強いと思います。」
優しい、温かい言葉に
今度は、こちらが
泣きそうになった
。
ひとって、いいですね。
替えがたい、絆とか。
何と言ったらいいか、わからないけど。
世知辛い話もたくさんあるけど
こういう誠実な、
温かいものを、
大事にするリーダーになっていこうと思った。
私らしい、リーダーで良いんだ。
