復職後、しばらくして
上司に呼ばれた。
体調を崩してから
良い意味で会社や組織に期待せず。
自分のことは自分が評価する、
そんな気持ちで立ち直ってきたから
余計なことは考えずに会議室へ。
内容は、、、、やや予想外で。
新しいミッションとして、
隣の事業部隊の超難解課題を
担ってくれないか、というもの
！！
その部署はここ2年ほどで
急拡大すると同時に組織や
社員育成上の課題が次々と噴出して、
クレームも多発。
これまで優秀と有名な人を社員を多く集め、
組織を分割させたり、
一部の事業整理をして集中化させたり、と
試行錯誤をしてきた。
ここ1年半くらいで世代を入れ替えて
優秀だった若手（30-40代）を引っ張りあげたり、
他部署から引き抜いて何人も並べた。
でも、結果、
何も解決せず、
悪化している可能性もある、と。
社員も数名は退職、
数名は休職だったり、会社に来なくなったり。
犠牲者が、かわいそうに。
その部署は私のいる部署と同じく、
責任者10名超は全員男性。
女性責任者はゼロ。
そんななか、
私のやり方や育成してきた様子をみて、
オファーをしてくれたよう。
その部署はザ・男社会、が
強いメンバーだったから
正直、私の目からみて
「あれは大変だろうな」
と思っていた。
個々が優秀なプレイヤーというだけでは
組織が拡大していくときは、機能しない。
その個々で強いプレイヤーを
無理にプレイングマネージャーに
据えても、本当の意味でのリーダーが
不在だと「船頭多くして船山に登る」
部下が迷ってしまう。
「指図する人が多くて物事がまとまらず、
目的とは違う方向に進んでしまう」の
ではないかと思っていた。
しかも、実績がある若いリーダーたちを
多く集めたから、血気さかん。
「次こそ、俺が」も強い。
まだ若い彼らは
人徳、人望よりも、強いリーダーとして
自分が稼ぐことでやってきたから
部下も大変だろうし、
隣のチーム、協力しあうことや
有力な情報をシェアすることなど、
思いやらないだろう。
若くしてリーダーとなった男性にありがちなこと。
正直、そんななかに入りたくはないけど、
私が思い出したのは
仕事に罪はない
だから、一緒に働く上司や責任者がどうか、
ではなく
「その仕事、おもしろそう」
という直観。
そして
「きっと、困っている人がいるはず」
私が行かなきゃ、と思った。
たぶん、その部署では
くすぶっている若手や
通じない男社会に困っている内勤の方とか
方向性が定まらず力を発揮できない社員が
多くいるはず。
そんな人たちの力になりたい、と思った。
上司からは牽制のように、さらっと
「さらに上の役職につく可能性もある」
と言われた。
その時も率直に
そういう昇格や昇進のは辞退したい、と断った。
男性の嫉妬に巻き込まれるのは
足を引っ張られて、仕事を進められないだけ。
昇格や役職は望んでいない。
今の評価で十分です、と。
「気持ちはわからなくもないけど
男性の嫉妬とか、そういうのも学ばないと
いけないし。
いつかは、くると思うよ」
そうじゃなくて
そんな思いをしてまで
昇格をしたいと思わないから
何もしないでいいです、と伝えたけど。
そこで意見の違いを言い合っても仕方ない
のでその場では、それ以上は話すのをやめたけど。
役職のために働いているわけではないから
今は、会社で求められるなら
その仕事をすることを、組織で頑張っている人が
報われることに力を注ぐ。
ただ、復職明けの自分に
そんな話をいただける環境にも感謝はしている。
いったん、もろもろのことは上司に預けた。
あとは身を任せよう。