10月に入って
日の入りの時刻がずいぶん
早くなったことを実感するようになりました
空が暗くなって間もない頃は
天頂近くにまだ夏の大三角が見えています
一方で、東の空は
秋の星座たちが占めるようになりました
今月は惑星に注目しましょう
9日、10日に
月が夕方の空で金星に接近しました
14日から15日にかけては
月が今度は土星と木星に接近します
月末近くの25日には
水星が西方最大離角を
30日には
金星が東方最大離角を迎えます
内側の軌道を公転しているため
見かけ上、太陽から大きく離れることがありません
そのため金星は
日の入り後の西の空に
「宵の明星」として見えたり
日の出前の東の空に
「明けの明星」として
見えたりすることはありますが
真夜中の空に見えることはありません
東方最大離角とは
金星が見かけ上太陽から
東に向かって最も離れることを言います
このとき、金星は宵の明星として
日の入り後の西の空に見えます
一般的には
最大離角の前後は
金星の高度が高くなり
日の入り時の高度が
40度を超えることもあります
しかし、今回は違います
秋に東方最大離角を迎えると
金星の高度はあまり高くならないため
今回は金星の高度が最も高くなるときでも
東京での日の入り時の高度は24度に過ぎません
高度が高い時期には
「見たこともない明るい星が見える」と
驚かされるほどたいへん目を引く金星ですが
今は少し控えめな金星を楽しみましょう
宵の明星
明けの明星
見たことありますか?
「えー、ないわ」
と、いう方は
ぜひ、この機会に
お楽しみくださいね
それでは、またね