4月8日の満月は
2020年で最も地球い近い満月です
夜明け前の南東の空では
火星、木星、土星の3つの惑星が
よく見えています
4月初めには
土星のすぐそばに見える火星は
日がたつにつれてどんどん東へ離れ
3惑星の互いの位置の
変化を楽しめるでしょう
加えて、
15日から16日にかけては
下弦となる月もこの3惑星に近づきます
一方、日の入り直後の西の空では
28日に最大光度となる金星が
驚異的な輝きを放っています
今月は、月と惑星の輝きや
位置の変化を楽しみましょう
知ってた?
4月8日の満月は
2020年で地球に最も近い満月です
月は3時9分に近地点を通過し
11時35分に満月となります
満月の瞬間の地心距離は
約35万7000キロメートル
視直径は33分27秒角です
満月の瞬間となる11時35分には
日本ではまだ月が昇っていないため
見ることができません
一方、10月31日の満月は
2020年で地球から最も遠い満月です
月が満月となるのは23時49分で
そのときの地心距離は
約40万6000キロメートル
視直径は29分25秒角です
4月8日の満月は
10月31日の満月に比べて
視直径が約14パーセント大きく
約30パーセント明るく見えます
ただ、もし上の図のように
地球に最も近い満月と
最も遠い満月を並べて比較できれば
大きさの違いがよく分かるはずですが
比較なしに月を眺めて
大きさの変化に気づくのは
ちょっと難しいかもしれません
また、ここで言う距離が
地心距離であることにも注意が必要です
私たちは地表から月を見ていますので
地心距離が同じなら
頭の真上近くに見える月は
地平線近くに見える月よりも
地球の半径分(約6400キロメートル)
私たちに近いことになります
地平線に近い月は
とても大きく見えますが
それは錯覚です
視直径を正確に比べると
実際には頭の真上近くの月のほうが
ほんのわずかですが大きいのです
上の図は
月と地球の距離の変化を表しています
なぜ、このように距離が変化するのでしょうか?
月は、地球の周りを公転しています
月の軌道は円形ではなく
楕円形をしているため
地球と月との距離は一定ではありません
また、月の軌道は
太陽や地球などの
重力を受けて変化するため
近地点や遠地点での距離は
上の図のように毎回異なります
満月における地心距離は
およそ35万6000キロメートルから
40万7000キロメートルの間で変化します
そして、月の視直径は
地球と月との距離が近いときには大きく
遠いときには小さくなるのです
大きさがの違いがわからなくても
近くにいるって感覚を
大切にしていたいと思います
それでは、またね