アルビノ二ホンヒキガエル

 

 

4月30日。同じ兵庫県のある青年からYoutubeのコメント欄から、アルビノのカエルに関してお聞きしたい事があるとコメント頂き、X(旧Twitter)でやり取りしたいとのことでお話することに。

 

話を聞くと、アルビノの二ホンヒキガエルの幼生を県内で発見し、広島大学や水族館に寄贈する予定だったが、先方が対応できない為、同じ県内で在来の両生類の繁殖をしている当方に話が舞い込んできた!このような機会を頂き非常に嬉しい反面、上陸後難しいとされるヒキガエルのさらにアルビノ個体…

 

実は去年の同時期にアズマヒキガエルのアルビノの幼生、上陸直後を関東在住の方にお譲り頂き、結果落としてしまった。

 

 

5月1日。直接お会いし、両生類の飼育や今後の事など色んな事で話が弾み、いずれ採集などご同行する話なども出来た!梱包された容器の中身を拝見し、上陸前の幼生12匹を頂いた。

 

そして受け取ったアルビノ二ホンヒキガエルのオタマジャクシ(上陸前)12匹

 

 


 

 

 

野生環境下で育ったオタマジャクシと提供してくれた方の適切な飼育で、比較的良い状態!

去年の同じ頃にアルビノアズマヒキガエルをお譲り頂いた際(関東在住の方)も同じ様な体系だったので、油断はできない😓

今の飼育方法があれば、その時のアズマは生きている可能性が高い気がしていて、その時の事は無駄にできないし、何か気が付かなければならない。

上陸時のサイズの大小は重要だが、それでも1㎝以下なので極貧弱な種類に変わりはない😓

去年と同じ飼育をするといくら大きくても落ちるだろう、それくらい飼育の向上は大事

 

 

 

そして5月6日、上陸を開始・・・

 

 

 

上陸後、尾が完全に吸収されたのち数日間は餌を食べない。

 

尾が吸収された際の大きさは1㎝切るくらい。

 

上陸後はかなり湿った環境で管理し

尾が吸収されてから3日後に蓋に1か所3mm穴を空けたプリンカップに

キッチンペーパー、キッチンペーパーを丸めたモノ、トビムシの培地を入れ管理。

他の床材は有機物が入っているモノが多く、菌がわき易いのでおススメ出来ない。

高温、高湿度、有機質の3つが揃うと、容器全体に菌が蔓延し、落ちやすくなる。

*トビムシの培地(有機物)があるので出来る限り毎日キッチンペーパーを取り換える

*トビムシが残った培地は、トビムシ培養容器に戻せば再利用可

 

 

高湿度で管理し、徐々に湿度を下げる形で湿り気(キッチンペーパーの浸り具合)を抑えていく

*連日気温が高い場合は高湿度は避けた方が良い

*日光の当たらない涼しい環境で管理する

 

 

 

5月15日

 

 

少し成長が見えてきた段階で、湿度を若干抑えてピンヘッドを入れる

トビムシ、ピンヘッド、トビムシとピンヘッドの中間サイズの蟻がこの段階の餌

*蟻やピンヘッドは入れすぎるとカエルが噛まれて怪我をするので注意

 

 

5月18日

 

 

5月6日の上陸後に比べるとかなり大きく育った。

1,4倍くらい。他の11匹も同様のサイズに。

 

今のところ12匹とも元気に育っており、今後の成長に期待!

とりあえず真夏に入るまでに湿度を下げれる3㎝程の成長を目標に。