Donutsの共同創業者 兼 取締役のブログ

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株式会社Donutsの共同創業者 兼 取締役の根岸心が、会社での出来事、自分の経験・考えを綴ります。

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Donutsでは、10月1日に、初の内定式を行なった。


内定者が待つ部屋に、代表の西村と僕、部長数名が入場。
そして、起立、礼、着席。
(入学式か何かと勘違いをしてしまうような厳かな雰囲気は、
 その後、代表の西村の話で、すっかり和やかなものに変わってしまうのだが。)

緊張感の漂う中、内定者1人1人に、内定証書の授与を行い、
受け取った後、抱負を言ってもらった。

野望、ほっこりするもの、笑いを取るもの、様々であったけれど、
共通して、希望を秘めていた。


その中に、
「担当しているゲームで、売上げランキング1位を獲ります。」
というものがあった。

既にインターン生としてバリバリ仕事をこなしているD君の抱負だ。


内定式が終わった後、
D君の上司にあたる、プロジェクトリーダーに、
彼の抱負を伝えたら、

「かっけーなー。あいつ。」

と嬉しそう。


それから数日後、会社からの帰り道、
ばったりD君と会ったので、
プロジェクトリーダーの反応を伝えると、

「だいぶイジられましたよー。」と言いつつ、
「でも、どうしても1位を獲りたいんです!」

と、言葉に熱がこもっていた。

D君は本気だ。


こういうアグレッシブな仲間が増えると思うと、ワクワクする。
2014年4月に入社してくる新卒の活躍が楽しみだ。

僕が起業を志したキッカケは、高校2年生の夏に遡る。


当時、僕の自宅にはワープロしかなく、
それを使って、ロータス1-2-3のマクロで、
プログラミング(?)を楽しむ程度の知識しかなかった。

そんな時、友人がWindows95のPCを買った。
めちゃくちゃ羨ましくて、早速、父にねだってみたが、答えはNG。

でも、どうしてもコンピュータのことを知りたいと思い、
夏休み、図書館でコンピュータに関する本を読むことに決めた。


まずは、コンピュータ雑誌を片っ端から読んだ。
「CPU、ハードディスク、メモリ」
初めは言葉しか知らなかったけれど、雑誌を読み進めるうちに、
それらがどのような形状をしていて、どのような働きをするのかが分かってきた。

雑誌だけでは飽き足らず、書籍を読むようになって、
コンピュータサイエンスのことを学び始めた。
(カルノーマップやブール代数を学んでいたことが、何となく記憶に残っている。)

そうした中で、コンピュータのビジネスに関する本に出会った。
いろいろ読んだと思うけれど、記憶に残っているのが、
NHK出版の「新・電子立国」。

そこには、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズを始めとする、
起業家たちの活躍が書かれていた。

新しいものを創り出す情熱、
世界を変えていくスケールの大きさに、胸がときめいた。


そして、自分は将来、起業し、展開する事業で、世界を変えたいと思った。
また、自分が起業家たちの活躍に胸を踊らせたように、
若い人を鼓舞する存在になりたいと思った。


10年後、2007年2月に株式会社Donutsを共同で創業した。
今は、道半ば。

これからも精進あるのみ。

僕らは、どんなことでもゼロベースで考え、
試行錯誤して、積み上げてきた。



例えば、会社設立の準備をしているとき、
僕らにはオフィスが無かった。
オフィスなんて無くても、何とかなると思っていた。

ただ、実際、プロジェクトが始まると、
すぐに問題が表面化した。

仕事場として使うことになっていた、僕の自宅に、
ビジネスパートナーの西村が来ないのだ。
(後になって聞いたところ、どうにもやる気が起きず、寝ていたらしい。
バリバリ仕事をしている今の西村からは想像もできないが。)

また、アルバイトを採用しようと考えたとき、
学生が気軽に立ち寄れる場所を作った方が良さそうであった。

そこで、オフィスを用意することにした。


他にも、モバイルシステムだけの開発をやっていこうと考え、
モバイルシステムのインターフェースであれば、
エンジニアで対応可能だと思っていた。デザイナー雇用は毛頭なかった。

ただ、Webシステム開発の仕事をしていくうちに、
PC向けサイトの開発を避けて通ることができなくなった。
デザインが必要になった。

そこで、フルタイムで自社のデザインの仕事に取り組み、
オフィスにいて細かい指示を受けられるように、
デザイナーを直接雇用することに決めた。


こんな風に、状況に合わせて、
何も無い状態から1つ1つ、制度・体制を作り上げてきた。

そして、今の制度・体制ができている。
当然、完璧なものではないし、施行途中の仮のものだ。

だから、きちんとした根拠に基づく合理的な提案であれば、いつでもウェルカム。
どんどん変えていきたいと思っている。


よりチームの成果を出せるように、
メンバーの皆で、制度・体制を新たに作ったり、改善したりしていこう。



先日、連絡事項があって、
M原君の近くに行ったところ、
ホワイトボード代わりに使える柱に、
色とりどりのポストイットが貼ってありました。

よく見ると、柱には、
・開発環境
・テスト環境
・本番反映待ち
・本番反映完了
と、エリアが書き分けられ、ポストイットには機能名が書かれている。
色はメンバーごとに決まっている様子。


実は、
週3回出社 かつ 出社日が重なることが少ないメンバー複数名が、
同じプロジェクトで開発を行っている中で、
開発状況の引き継ぎをスムーズにしようと、M原君が発案し、
引き継ぎ漏れが無くなったとのことでした。

本来は、開発管理ツールを使うところですが、
各メンバーが担当している機能とその数、
そして、それぞれがどの工程まで進んでいるのかが一目で分かり、
ゲーム感覚で進められるので、そのまま続けてもらうことにしました。

2番目に新しいインターンのM原君が、現状を打開しようと、
自ら考えて行動し、チームに貢献していたことが嬉しかったです。


9月入社のW田君を含めた、若い彼らから、
今度は、どんなアイディアが出てくるか楽しみです。


6月から、「社内ソーシャルランチ」と命名して、
社内ランチ会を実施してきました。

毎月、ポジションに関係なく、メンバーをシャッフルし、
5~7名のチームを作ります。
同時に決定したチームリーダーが、
メンバーを取りまとめ、ランチにGO。
ちなみに、1人1,500円まで会社負担です。

開始から4ヶ月、評判はまずまずのようです。
全社会議で、メンバーの組み合わせを発表すると、
学校でクラス分け発表の時のように、盛り上がります。


先日発表された、僕のチームは、
全てインターン or アルバイトで構成され、
ほぼシャイなメンバーでした。

ランチに行く時には、何だかよそよそしい感じ。
そして、円卓に座っても、会話が弾まない。。

そこで、例の「自己紹介」をして、
アイスブレイクをしたところ、会話が進み始めました。

普段は、デザイナー、ライター、エンジニア、総務の仕事をしていて、
関わることが無いメンバーが、
お互いの共通項を見つけたり、関心事を知ったりして、
少しずつ繋がりができていく。
それを目の当たりにできることが楽しいです。

オフィスに戻る時にはそれぞれ、話に花が咲いていました。


さて、今月は、どんな繋がりが生まれるだろう。