S.N.C.不動産コンサルティング株式会社の長野です。

本日は床についての記事をご紹介いたします。



男の家庭面:体験編 床のワックス塗り=記者・遠藤和行

 ◇傷の補修も兼ねて--遠藤和行(43歳・家事検定★★)

 自宅の手入れで気になっていたのは居間のフローリングだ。新しい部屋に転居して1年半もワックスを塗っていない。確かに光沢は鈍くなった。妻は「そろそろ塗る時期かな。力仕事は男仕事ね」と促す。


ひっかき傷も増えた。特にソファの周りに楕円(だえん)状の傷ができている。次男(4)が金属の車輪を持つ電車玩具を押し回った跡だ。目立たぬようにできないか--。初めてワックスを塗ることにした。



 部屋のフローリングは合板に極薄の木を張り付けた一般的なもの。転居前に業者が塗ったワックスが、かろうじて電車玩具から床を守っていた。



 詳しい手引もなく、施工業者に電話した。「1年半塗っていない」と説明すると、「塗る間隔に決まりはない。2年でも持ちますよ」と言われ、手遅れではないとホッとした。ワックスは「水性樹脂系」と指定された。



 ひっかき傷の処置を聞くと「いったんワックスを塗って様子を見て。大分目立たなくなるはずです」とのアドバイス。傷を埋める市販の補修用クレヨンを使う気でいたが、「不慣れな人がやると、絵を描いたように不自然になります」と注意され、今回はワックスだけにした。



 ワックス売り場を訪ねると、水性には天然原料をうたったり、床暖房対応を強調するなどさまざま。店員に状況を説明すると、「光沢が出る」「滑りにくい」「ある程度は傷を埋める」という約3000円(500ミリリットル)の商品を推薦してくれた。塗りやすい小型モップ(約1200円)と、作業前に床の油分などをふき取る床用洗剤(約500円)も併せて購入した。




 道具もそろい、いざ作業へ。一般的には雨天で湿度が高い日は適さないという。しかし、家族の予定をぬって選んだ日は、霧雨だった。ワックス購入時に、店員から「多少の雨なら大丈夫」と聞いており、決行した。



 まず、隣の部屋に妻と長男と机やソファなどの家具を移動。掃除機でほこりをとり、ゴム手袋をはめ、床洗剤を含ませて固絞りしたぞうきんをかける。息子2人の席付近は、食べこぼしの跡があり念入りにふいた。



 いよいよワックス塗り。プラスチック皿に小分けして、モップに染み込ませる。意外ににおいはきつくない。モップでムラができないように、ゆっくり規則的に伸ばす。乾燥後に不規則な模様ができないように、同じ手の動きを心がけた。



 しばらく乾燥させると、傷は確かに塗る前よりは目立たなくなった。商品の使用説明には2度塗りと書いていたが、1回塗って様子をみることにした。妻の感想は「初めはこんなものね」と可もなく不可もない、とのコメント。



電車の傷はうっすらと残っているものの、「柱の傷」と同じように子供の成長の記録と考えて、目をつぶることにした。

 ◇「不要」の床材も

 床材製造の自社工場を持つ総合建材メーカー、ノダ(東京)に、ワックス塗りの注意点を聞いた。


 

宣伝課課長代理の河村信孝さんによると、まず、フローリングが「ワックス不要」でないかを施工業者などに問い合わせて確かめる。最新の「化粧シート」という特殊な紙を張る床材も不要だ。不要の場合に塗ったとしてもはがれてくる。



 ワックス塗りが必要な場合は、施工業者の推奨品があれば、ホームセンターなどで購入する。古いワックスを取り除く「ワックスはく離剤」の使用については、河村さんは「当社は禁止している」という。床板の塗装をはがす可能性があるからだ。はく離剤を使うかどうかは、自宅の施工業者に確認が必要だ。






購入した自宅において、大事に使っている家と何もメンテナンスしない家ではもし、売りに出す時にも売却価格に違いが出てくる場合があります。





賃貸でも、きれいに使っていれば、不必要な費用を退去時に敷金から差し引かれることも少なくなります。




たばこを部屋で吸われる方は、換気扇のところで吸うなど、工夫をするだけで、壁紙の取り換えが行われなくて済む場合もあります。




また、油汚れをこまめに掃除しておけば、退去前に洗剤を何本も消費しなくて済みます。




ちょっとした心掛けで将来、お金がかからなくなることもありますので、意識されるといいかもしれません。