まだ使ってますよ。
デジタルカメラでは出せない画ってあるんだよね、フィルム仕上がりの質感、
とかなんとか言うといかにもわかってるって感じだけど、そういう理由じゃない。
飛行機からの離着陸時に使うためである。
電子機器が使えない時間帯があるからこの時だけはフィルムカメラを使わざるを得ないのだ。
今やこれだけのために温存していると言っても過言ではない。
なにしろ、1本撮るとフィルム代と現像代で約2千円のコストがかかるんだから。
たまったものではない。
ただ、来年あたりにこの状況も変化しそうだ。
電子機器の使用制限が緩和される見込みが立ってきたのだ。
アメリカでFCCが「使っても大丈夫でしょ」ってな考えになってきて、日本でもそれに合わせようというのだ。
助かるねえ、これで離陸風景の動画も撮れるよ。
今は、保安検査でフィルムだけはオープンで検査してもらって、1本ずつ全部確認されて、場合によっては手荷物全部見せろなんてこともあったし。
撮るときも36枚をいかに1フライトでバランスよく配分して使うか、余らせず不足させずに撮り切る、結構大変なんだから。
そして、この時だけのために使う機材で荷物が一つ増えてるんだから。
これらの問題が一気に解決する。早く航空法改正してくれないかな。
あ、電波を明らかに発信する携帯電話の類いはこれまで通り禁止時間帯が残る見込みだから、その点は注意しましょう。
デジタル全盛の今でも、こういうマニュアルのフィルムカメラできちんと撮れる技術を持っておきたいものだ。