デビューして半年の観光列車『あをによし』でございます。
最近の近鉄がやりがちなリノベーションによって誕生しました。
元となった車両は1975年製。
外観も内装もシャレていますが、走り始めると古さが随所に感じられました。
外装は近鉄特急としては異色の紫一色。
醸し出される高貴な雰囲気とは対照的に、
「京 都 ゆき」の方向幕に味がありすぎる。
難波〜奈良〜京都の運用に徹しているのに幕は埋めなかったんだね。
2022年とは思えないくらい緩慢な動きで幕が回っていました。
いざ車内へ。
今回は3人なのでサロン席を予約。
おぉ…。
これは良いではないか…。
半個室と言っても差し支えなさそう。
それよりも個人的には、ブルトレの開放寝台車両を彷彿とさせる端の狭い通路がお気に入り。
テーブルには近鉄らしからぬ洒落た照明器具が置かれています。
どうしちゃったの。
椅子は「家に欲しい!」と思えるくらい絶妙な座り心地。
ただ時間が経つにつれて背もたれが欲しくなります。
せっかくなので他の車両も覗いてみることに。
こちらがスタンダードなツイン席。
対面席と窓を向いている2種類の座席が用意されています。
『あをによし』にはサロン席とツイン席しか連結していないので、おひとり様には若干ハードル高めな列車。
なかなか豪華な列車ですが、
難波〜奈良も、奈良〜京都もそれぞれ30分ちょいで着いてしまうのが惜しいところ。
出発前に車内の売店で大仏プリンを購入。
カスタード味でこれが美味いのなんのって。
ちなみにお値段400円。
で、このサイズ感なので美味くなくちゃ困るわ。
12:10 近鉄奈良を発車。
車窓の見所はド序盤にあります。
奈良から35分。
あっという間に終点の京都に到着。
ここで『あをによし』は簡単な車内清掃をして、再び奈良へと折り返していきます。
観光特急にしては働かされすぎでは。
余談ですが、帰りの奈良までの移動は『伊勢志摩ライナー』でした。
復路もサロン席で号車貸切状態。
ここだけの話、同じサロン席でも『あをによし』より『伊勢志摩ライナー』の方が快適でした。
やっぱ背もたれって大事なんだなぁ。