まずは早起きして箱根湯本へ。
引退日まで3週間以上あるので、いわゆる乗り鉄の姿は少なく、空席も残っています。
ただそれは一般席のお話。
VSEには固有の"サルーン席"というものが設けられています。
いわゆる半個室のようなもので、設定は1つの列車に3部屋のみ。
お別れ乗車で狙うには絶好の席となるわけです。
なので少しでも切符が取りやすくなるようにと平日午前の新宿行きを狙い、その読みが当たって難なくゲット。
そんなわけで早起きして朝10時の箱根湯本にやって来たのでした。
11:24 新宿からの"スーパーはこね号"が到着。
これが我々が乗る"はこね10号"になります。
ホームに伸びる白い車体がカッコいいのなんのって。
遠くの方からゆっくり入線してくるシーンも画になっていました。
大きく「romance car VSE」と書かれたロゴの下に新しくステッカーが貼られています。
引退が近づくと小田急がよくやるやつで、確か2018年に引退したLSEにもなんか貼られてた気がする。
いざ乗車。
いま思えば、ドア横に列車名と行き先が表示されてるの珍しい?
しかも縦書きで。
後にも先にもVSEだけだから評判が芳しくなかったのかな。
待望の"サルーン席"は3号車にあります。
ちょっとした広めのラウンジ的スペースを抜けると、現れました半個室。
3部屋のうち、今回充てがわれた部屋のみ通路を挟んだ反対側に別の部屋がありません。
その点では最もプライベート空間が保たれそうですが、そもそも通路を行く人から漏れなくジロジロ見られるため大した差はナシ。
ちなみに"サルーン席"は一般席と変わらぬ料金で利用できます。
正確には部屋単位(1部屋4人換算)での販売なので、1人で乗っても4人で乗っても同じ料金。
実際に乗ってみると快適人数は2人だな(´-`)
車内や新宿駅をはじめ、様々なところで「VSEありがとう」の文字を散見しました。
21世紀のロマンスカーといえばVSEだもんなあ。
気品にある白い車体は思い入れのある人も多そう。
湯本で「VSEありがとう」を見た20代カップルが「へぇ〜引退するんだ〜」なんて言っていたのが印象的でした。
そうだよな、、、普通知らんよな。。。
引退3週間前に早起きしてサルーン乗らないよな。。。
湯本を出発したのが11:34。
小田原、本厚木、町田に停まっていきます。
小田原を過ぎてしまえば、そこはもう見慣れた小田急線。
ただ"サルーン席"に乗っている特別感からか、些か過ぎゆく景色にゆとりを感じられます。
ところで展望席にカメラをセットして前面展望を撮影してる人を見かけますが、VSEだろうと急行だろうと景色そのものは同じだけどなぁなんて思うことがあります。
お別れ乗車をするならば、窓の外を注視するよりも車内に目を向けた方が乗った価値が出るとも思うんだけどなぁ。
そんな戯言を吐いていると、
町田駅でVSE同士がすれ違いました。
それを狙ってかホームにはカメラを構えた方々がチラホラと。。。
この離合の光景を見て撮り鉄の存在に合点がいきましたが、いまド平日の真っ昼間なんだよな。。。
学校行け、学校。
やがて列車は複々線区間に進入。
千歳船橋付近のビルに列車が反射するという情報を友達に教えてもらい、一丁前に撮ってみました。
iPhoneが映り込んでるので失格!
この時間めちゃめちゃ逆光で、秦野出てから新宿までずっと眩しかった。
楽しい時間はあっという間で、我々を乗せたVSEは定刻通り新宿駅に到着しました。
ホームでは降りる人/乗る人/写真撮る人で大混雑。
しかしそのお祭り感すらも結構楽しかったり♪(´ε` )
そうこうしている間にVSEは折り返し"はこね21号"として、再び湯本へと出発していきました。
新宿ではこれくらいしか写真撮れんかった( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
実はVSEに乗るのはこれが2回目。
初めて乗ったときは展望席だったので、思い返せば一般席を経験していないことになるのか。
珍しっ。
まだまだ新しい車両という認識なので、引退するのは惜しいというよりも勿体無く感じるなぁ。
果たして運行最終日までにVSEの一般席に座ることはできるのか……っ!?
乞うご期待!