僕は、誰にも知られない状態の方が、

勝負として有利になると思っているので、

今まで事業内容も状況も、

一切の発信を従業員含めて

控えるようにアナウンスしてきました。

 

というのは、本音半分、建前半分で、

実は、失敗した時に手のひらを返されること。

影で人に笑われることが怖かった方が大きくて、

そんな恐怖心から控えていた気がします。

 

では、どうしていきなり

ブログを書こうと思ったか?

 

その理由は1つだけで、

自分の会社にもいわゆる「新卒」のような

子達が増えてきたからです。

 

そんな子達に口では毎日話していますが、

僕の過去も、今思ってることも、

実はよく知らないかと思う。

そんな背景もあって、

新卒から約3年の月日が流れて、

一つの区切りとして、

自分の本音をブログに書いてみようと思いました。

 

(

(昨日、サプライズで祝って貰った誕生日会にて)

 

成功したいと口にして

自分のことを相手に凄そうに

思わせることは簡単です。

 

でも、「成功しました」と口にした人は

あんまり会ったこと無い。

 

自分が一定の成果を出すまでは、

無駄口を叩かず歯を食いしばるほうが

男らしいなと思ってはいるのですが、

節目ですので素直に思っていることを

発信します。

 

2020年4月

 

新卒1年目の最初の日報か何かで

「28歳までに年商10億 利益3億円の会社を創る」

という風に宣誓したことを懐かしく思い出す。

 

あの時は、何も出来ないけど、

家族の人生を変えたくて、

抜け出すためにお金が必要で、

 

とにかくITで成功したくて、

お金持ちにもなりたくて、

そんなにモテて来なかった人生だったので、

嫌というほどモテてやるぜ。

みたいな、

不純な欲に純粋な野心を持って、

未来を睨んでいました。

 

仕事は決してできた方ではなかったのですが、

その中でも、自分が起業をするという気持ちからは

軸足がブレずに、起業機会を模索していました。

 

今思うと、会社で何もやり切って無く、

未熟な人間の焦りと欲で

失敗しそうな典型例のような形ですが、

その通りの結果となります。

 

2021年1月

先輩に誘われて、

サイバーエージェントを辞めて独立しました。

が、コテンパンに騙されました。

 

細かい内容を書くのはこの場では控えますが、

結論からいいますと、

無職で貯金9万円

残ったのは先輩に僕名義で借りさせられた

家賃20万円の家。

それと返済義務のある借金です。

 

収入は勿論0円です。

 

家賃の支払いもままならないため、

とにかく、売上を作らないと!

その必死な思いで、家にあるものを売ったりして、

会社登記費用を作って登記した資本金1万円の会社を建てました。

 

手元にあった9万円から純粋に事業を始めました。

(すぐに家賃で全て消えるのだけども)

 

事業を始めたといっても、

仕事が有るわけではないし、

頼める知り合いや顧客が居たわけでもないし、

精神的にも疲弊していたし、

何かを受託で受けるようなスキルや経験も有りません。

ネットで診断できる鬱の症状は全て出ているけど、

手を休むと絶命するから止まる理由にもならなく。

 

そんな中で、仕事の連絡の代わりに来るのは

支払いの催促という日々。

 

地元の家族には心配もさせたくないから

「大丈夫。上手く行ってる」と嘘を付いた。

 

当時付き合っていた彼女にお願いをして、

家賃7万円の1Kの家に折半で住ませて貰った。

 

本当に悔しくて

本当に悲しくて

本当に寂しくて

自分にはお金も人脈も能力も経験も無い。

でも、何でもいい!

 

家族や彼女を安心させたくて。。。

 

その想いの一心で毎日生きていました。

 

 

2023年5月

3年前の新卒の時に、無知な中で掲げた

「28歳で年商10億、年間利益3億!」

という目標に対して振り返るなら、

2年以上の時間の猶予を残していますが、

恐らく何の問題もなく達成するのではないかと

予想しています。

 

正直、僕の中では風化した目標ですが、

仮に目標達成に固執して、確定している利益などを

全て計上していいのであれば、

既に概ね達成したといっても問題ないと思います。

 

融資も、投資も、補助金も何かの支援は1度も受けてなく、

最初の9万円の自己資本100%で

今日まで小さくコツコツ積み重ねています。

 

思い返せば、この3年間、本当に沢山の事がありました。

 

■ 先輩に裏切られて無一文の無職になったこと

 

■ 信じている人に事業を奪われたこと。

 

■ 信じていた後輩に裏切られて莫大な損益が出来たこと。

 

■ 金額を振り込まれず飛ばれて大赤字になったこと。

 

■ 自分の不足によって周囲の人間が離れていったこと。

 

こんなことは本当に何十とあります。

 

忘れる事は無いけど、

何とも思っていないでいれたりもします。

 

そう思える理由は、

人生を賭けて付いてきてくれている

仲間たちに囲われているからです。

 

少しありきたりで、サムいかも知れませんが、

本当に心の底から思っています。

 

昔、起業した時に

藤田晋さんのブログでこの一節を読んだ時、

書いている文章がとても印象的でした。

 

『孤独、憂鬱、怒り、それを3つ足してもはるかに上回る希望』

これが経営者には必要だと思う。

 

これを毎日言い聞かせながら課題に対して

冷静さと、熱狂を持ってぶつかってきました。

 

この言葉は、

「大切な心の持ち方」だなと当時は思っていました。

 

勿論、経営者は「いかなる逆境をも好機に変える仕事」

だと僕は思いながら取り組んでいるので、

そういう側面もあります。

 

ただ、その一方で

「周囲の存在が絶望を希望へと変えてくれる」

ことを苦しみの底で学ばせて貰いました。

 

独りよがりで、自分の事ばかりで、

お金の尺度でしか成功を考えられなかった非力な時代に建てた

「利益が何億〜」って目標は

今の自分にとっては本当にどうでも良いです。

 

僕はお金にも特に興味がないし、

特にやりたいこともないです。

それでも、どんな人といたいかという事は明確にあります。

 

本来、人生で出会うことの無かった方々と出会うために、

採用コストに投資するため。

そして、その方々と長く豊かに人生を過ごすため。

 

そのために僕は明日からも変わらず

会社と事業を大きくするために

絶望した2年前と同じ眼で未来を睨み続けます。

 

中途半端な成功に慢心して

会食と称して西麻布でワインを飲む程度の

生活を望むほど

低い視座と低い志で、

俺は生きてるつもりはない。

 

キャバクラで飲み歩いて

脳みそのピークの時間を

独りよがりに浪費する程

俺は退屈で暇な男じゃない。

 

個人が豊かになるのは簡単だから、

中心メンバーの家族ごと豊かにする視座で

深く呼吸を合わせて、今日も息している。

 

自分の乾きが満たされる量の

ワインを啜って成功を女性に

語るような暇があるなら、

 

大きな夢を持って、

深夜まで仲間たちと

泥水を共に啜る日々を

君たちと送りたい。

 

この想いが枯れない限り、

家族のように慕う仲間や後輩と先輩達を広げて

まだまだ先を確かめたい。

 

奥歯が全て砕け散り、

全神経が千切れるような挫折と敗北を

味わって全てが0になっても上等だと思え、

何度だって地獄の底から這い上がります。

 

僕の中で生活をしていて

未来を確信する瞬間があり、

「絶対」が存在します。

 

そして今の自分にとって

3~4年後の30歳の自分の絶対が見えています。

 

18歳で勉強は落ちこぼれで大工のバイトから、

23歳でサイバーエージェントの子会社役員になった間の5年間に比べれば。

 

1文無しの24歳からの27歳の3年間に比べれば。

 

27歳の僕が確信付いてる理想との車間距離はとても近いです。

 

だから、常に、

表面的な不可に囲まれても、その1万km先の可を睨んで。

大きなビジョンを持って、毎日小さい課題にコツコツと。

 

志も高く。

 

清水

 

 

-あとがき-

 

未熟な自分が中途半端な成果でこういう発信を行うと、

一部の物事を茶化して捉える層から、

嫉妬や批判を買うことが伴います。

 

それでも、

純粋に少しでも何か共感してくれる人が

1人でもいてくれたなら、

このブログをオープンにして発信した

甲斐があるように感じます。

 

僕は人が出来る仕事の9割は人より出来ないです。

その分、出来ることに本当に一生懸命です。

 

僕にとってそれは「採用」です。

 

素敵な人を見極めて、

素敵な人に囲まれる環境を作ることだけが、

僕が取り組めている唯一の仕事です。

 

今日、君達1人1人と共に日々を

過ごせている人生の瞬間を

誇りに思っています。