湘南モノレールでは先日の550型車両の完全引退により5000系車両に統一されたことで、全ての車両に聴覚障害をお持ちの方向けの車内案内表示機や車いすスペース等が整備されることになり車両のバリアフリー度が高まりました。
 駅設備におけるバリアフリー度は未だ進展途上にありますが、縷々お伝えしている通り新しい経営資本(会社)は取り組みを急ぎたいと新聞紙上等で明らかにしており、富士見町駅上りホームにおいてさきごろエレベータ設置工事が開始されたのは会社からの公式発表の通りであります。

 なお、湘南モノレールでは、連絡運輸を実施しているJR東日本の営業制度に合わせて、身体障害者及び知的障害者の指定された種別の手帳を持つ方向けの割引運賃が制度として設けられています。またそれにとどまらず特筆できる割引制度として、いわゆる1日乗車券にも上記種別の方向けの割引制度があります(設定運賃の半額)。会社は積極的にアピールしていないようで現場機関での案内にとどまっていますが、お得に乗れる企画乗車券への割引適用は珍しく、近隣では横浜市交通局等の公営企業でしか実施事例を承知していません。公的な補助を受けない中小民鉄では稀有な事例ではないでしょうか。

 車椅子をご利用の方等、湘南モノレールを利用するには設備が進展途上にあり使いにくい駅もありますが、知的障害をお持ちの方のレジャー等、ガイドヘルパーの皆さんも含めこうした制度を是非知って頂けたらと思います。エレベータのない駅での昇降のお手伝いなども含め、組合員一同皆さまのご利用をお待ちしておりますので、介助の方も含め安価に利用できる割引乗車券で湘南モノレール沿線散策に繰り出してみては如何でしょうか。

 湘南モノレール労働組合では一層親しまれる鉄道を目指して各種取り組みを進めていきます。

(W)