たぶん2010年から参加した。この頃はこの事業を「遠野ICT里の健康塾」といっていた。5、6年前から「健幸ポイント事業」に変わったが、計測計を常に保持し、週に1度ほどサーバーにデータを送信するという基本は同じだ。

 

過去ログ(侍浜日記)から遠野ICTの頃の記述を拾ってみた。

 

2010年12月31日(金)

13,381、今日の歩数計の数字である。たぶん今年の最多歩数だ。普段の生活ではせいぜい数千歩。1万歩歩くことは容易なことではない。1時間ウォーキングして畑仕事や草刈りを長時間してやっと1万を超える。そんな日はそれほど多くない。遠野型健康増進ネットワークの端末からコピーした歩数記録表を見てみると、10月10日に10,863歩、11月25日に11,786歩など、1万歩を超える日は数えるほどしかない。それが今日、2010年の大晦日に13,381(11時現在)を記録した。

 

 

2011年1月29日(土)  地域ICT遠野型健康増進ネットワーク事業健康づくりの集い

国のICT交付金事業8800万を受けて市が実施している事業である。国も注目しているのだとか。
週に1度ほど地区センター等に行き定期的に健康チェックを行う。体脂肪、基礎代謝、体内年齢、筋肉量、筋肉スコア、内臓脂肪、骨量、血圧等を測り、データは自動的に端末に入力される。歩数計のデータも蓄積される。

 

年に数回採血や採尿し、その後テレビ電話を通じて医師から健康アドバイスを受ける(ドクターコール)。もちろん無料で、上郷では47人が参加し、遠野市全体では約400人が参加しているという。


今日は午後2時から、あえりあ遠野交流ホールで「健康づくりの集い」。東京の医師2人が遠野に来て、健康に関する講話をしてくれた。細田先生は「健康の認識」、そして栗原先生は「予防医療の時代へ」。


栗原先生曰く。ドロドロ血液をサラサラにするために摂取したい食物は「おさかなすきやね」。
お:お茶はカテキンが血液の状態を良くする。
さ:魚、特にサバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が血小板の凝集を抑える。
か:海藻。ぬめり成分のアルギン酸が血糖値の上昇を抑えコレステロールを低下させる。
な:納豆に含まれる酵素のナットウキナーゼは血栓を溶かす作用がある。
す:酢に含まれる酢酸やクエン酸が赤血球の膜を柔軟にし、脂肪を燃やす。
き:キノコ類に含まれるβグルカンが血糖値やコレステロール値の低下に役立つ。
や:野菜には食物繊維やビタミンCが多く含まれる。
ね:ネギ類。玉ねぎやにんにくなどのツンとする臭い成分のアリシンは血小板の凝集を抑えて血栓の生成を防止する。


最後にリップサービスか、「最近、ホップに体をやせさせる成分があることが分かった。特に遠野産のホップはいい。遠野産ホップを使ったキリンの『とれたて一番絞り』は体にいいのです」。ホントかい?
 

4時から懇親会。2人の先生を囲んで市長も参加し、もちろんビールは遠野産ホップを使った『とれたて一番絞り』。「やせるし体にいいのだ、いっぱい飲もうよ」と、あちこちでビール瓶が次々に空っぽになっていたようだ。


各地区の代表者が健康増進ネットワークに参加しての感想などを述べる。上郷地区を代表して私も壇上に立った。後で市長がテーブルに回ってきて言った。「いい話でしたね」。たいした話ではなかったはずだが。。

 

 

2011年6月10日(金)

14:30~遠野型健康増進ネットワーク(ICT)の説明会。平成22年度は総務省事業、「情報通信技術地域人材育成・活用事業」だったから、参加者は無料だった。平成23年度からは市の単独事業として継続するため、7月から参加料を月500円徴収するという。それでも参加者負担は全体予算(およそ3500万円)の8.4%だけ、あとは補助金(20%)、市負担金(71.6%)で賄うのだという。
 

7月10日は医師やコメディカルスタッフと会員が集う「ICTの集い」も予定されている。