新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)とは、新型コロナウイルスの陽性者に自分が知らない間に接触していたことが分かるアプリだ。厚生労働省が管轄しているアプリで、COVID-19 Contact Confirming Applicationを略してCOCOAと呼ばれる。
もちろん感染した人が誰なのかは分からない。どこで会った可能性があるのかということも分からない。基本的には、「感染者と接触した可能性が高いので、体調の変化に気を配ってね」「症状が出ている場合は、ここへ問い合わせて受診してください」などと案内してくれる。
個人情報の漏えいを心配する人もいるようだが、まったく心配はない。自分の名前や、万が一陽性者として入力するのも氏名や住所などの個人情報は入力しない。単に陽性情報を入力するだけで番号で処理されるという。
Bluetoothを常にオン状態にしておく必要があり、バッテリーの消耗が激しくなるのではと心配する人も多いようだが、微々たるもので気にするほどのものではないという。
私も1ヶ月ほど前にiPhoneにインストールした。App Storeで無料でインストールできる。ほんの、1、2分でインストールは完了する。スマホにアプリをインストールしたことがないという人はApple IDなどの入力で手間取るだろうが、ほとんどの人はいとも簡単にインストールできる。
使い方?ただ持っていればさえいい。新型コロナウイル感染症の陽性者と1メートル以内、15分以上の接触した可能性がある場合にアプリより通知が送られてくる。ただし、相手がアプリをインストールしたスマホを持っていないと意味がない。だから人口の6割以上のインストール率が必要とされる。
しかし、実際は少し前のデータでインストール率は1割強だという。それよりさらに前のデータでは岩手県のインストール率が全国都道府県で1位だった。それでも19.2%だった。ちなみに最下位は3.6%の奈良県だった。
インストール率とは別にしても、このアプリ、使いもんにならないと評判が悪い。一人で自宅で過ごしていた人が誤作動で接触確認とされることもあるという。PCR検査で陽性者と確認された人が陽性登録をきちんと行ない、そのスマホを持って人混みを出歩くということもあまり考えにくい。
陽性者と接触したと通知が送られると、帰国者・接触者外来等の連絡先が表示されるという。しかし、そこに電話してもCOCOAの接触通知だけですぐにPCR検査はしてもらえない。症状がないとアプリからの通知だけでは検査は難しい。症状がないと検査料金4万円もかかる。症状が出た時には他へ感染させていることも考えられるし。
まあ、インストールしたことで自己満足だけの接触確認アプリなのだろう。