電車は架線から電気を取り入れて電気モーターで走る。

汽車は蒸気の力で走るSL。ちなみに汽船は蒸気で走る船。

 

岩手県内で電化されている路線は東北本線だけ。あとのローカル線はJRも三鉄などもすべてディーゼルカー(気動車)が走る。

 

だから遠野を走る列車は、季節限定、週に2日走るSL銀河を除き、汽車でも電車でもなくすべてディーゼルカーである。

 

しかし遠野の人は「6時汽車で帰る」など、普通に「汽車」という言葉を使う。

ただ年代にもよるようだ。高校生などは「電車で〜」などと、「汽車」を使わない傾向がある。

年配者が「電車で〜」などと言うと、無理してるなと思ったりする。

 

電車でも汽車でもないことを知っているから、「汽車」は使わない、「電車」も使わない年代の人たちもいる。そんな人たちは何と言うのか。「6時の列車で帰る」と、「列車」を使う。まあ便利な言葉である。

 

ただ、旅客列車、貨物列車、臨時列車、回送列車などで使われる列車は列をなして走る車両である。遠野ではたった1両で走る車輌もあるから、列車もおかしいと思う時がある。

 

いずれ、ディーゼルカーや気動車は使われない。「6時のディーゼルカーで帰る」も「6時気動車」も聞いたことがない。