今回訪れた所は徳島県那賀町沢谷にある雲早山(くもさやま)標高1495mの南面に菊千代谷ですが。
今でこそ笑い話となった案件を・・・
なので、今回はスポット紹介というよりは体験談を書こうかと思います。
興味のない方はスルーしてください(笑)
強いて言えば沢登の失敗談みたいな感じです。
雲早山は普通の登山ルートは山の北側、日本一長いスーパー林道(87.7km)を誇る剣山スーパー林道が東西に走っており、そこから登山するわけですが、沢登りは南側から入渓するため、大釜の滝(日本の滝100景)の南にあるトンネルの先を東にまがり林道を少々進むと入渓ポイントがあります。
多少のスペースはありますので車も停めれました。
ガイド本「関西起点 沢登ルート100」に総合グレード初級、遡行グレード2級下で遡行時間5.5~6.5時間と書いていたので、日帰りできる時間と思い行ってみる事に!
場所まで車で2.5時間かかるので、4時起床5時出発を意気込み、前日22時に就寝!
しかし、朝方3時に仕事の連絡が・・・
「勘弁してくれ~!!」と思いつつも、ちゃっちゃと済ませて行くぞ!
と意気込み早々に仕事現場に!
が、しかし・・・
そんなに甘くなかった・・・
結局3時間かかってしまい
7時出発になる羽目に(´;ω;`)ウゥゥ
目的地に着いた時には9時半でした
早々に着替え
いざ入渓!!
駐車した場所からは2分ぐらいで入渓ポイント
もうこの時点で10時前、3時間のロス
このタイムロスが後々の悲劇を呼ぶことに、その時点では想像もしていなかった(-_-;)
遡行時間は5.5時間だから
山頂には16時には着くやろ!と浅はかな考えでした。
入渓ポイントからすぐ二又に分かれてますが左へ!!
最初からゴーロやん!とウキウキ♪
と思ったのもつかの間、
10分ぐらい進むと、さっそくゴルジェ!
夏場ならゴルジェを楽しみながら進むのですが
ちなみに5/1
まだまだ水は冷たかったです。
序盤から水につかって体力を失うわけにはいかんと思い高巻き!!
下の地形図をみて頂くと分かるかと思われますが
序盤はほぼ高巻きです(´;ω;`)
途中休憩をはさみつつ高巻きを終え、沢に復帰!
この時点で2時間経過

そう思いながらも進んで行くと開けてる場所に!!
おぉぉ!!癒される~
上の滝のすぐ東側にもいっこ細い滝が~^^
がしかし、真正面の滝は登れるわけがなく
東側の細いのなら登れそうだけど・・・
なんかルートが外れそうな気がして断念
結局正面の滝の西側を高巻することに
そこから40分ぐらいすると、これまた圧巻の滝!
見事な四条滝!!
ここで12時もまわってたので昼食~♪
30分ぐらい休憩した後、再出発
一時間ぐらい遡行してると岩の向こうから細いのがちらほらと
なんじゃ ありゃ??
と思い近づいて行くと、渓流釣りの方でした!
見た所70オーバー
この方またよくしゃべる人で・・・結局30分以上話し込んでしまった
またタイムロス(´;ω;`)ウゥゥ
まー私もがっつり休憩し、その方とまた高巻き
その方の後ろをついて行くが早い!!
すいすいと昇って行く!
私なんか要所要所バイル(ピッケル)を使いながら登ってるのに
おじいさんはひょいひょいと行くではないか!!
話し込んでた時に釣り歴を聞いたのだが、30年近く渓流釣りをしてると!
ベテランやな~と思いつつも
年もめされてるし、こんなに違うとは、正直思ってなかった(-_-;)
痛感させられました。
その方と別れ、意気込んで登るが
段々と傾斜がきつくなっていってました。
しかしまだ半分もきてないのに・・・・
そんな事を思いながら進むとこの滝の一番の面白そうな場所に!
写真左側に通路があるんです!
こんなとこです!ここを通るんです!!
体一つ分の幅しかありません
しかも高さも・・・
うひょ~怖~!!
確かここは四つん這いで通れる!
って私体がでかいから四つん這い無理やん!!
ってことで匍匐前進にて!
脇はものすごい勢いで流れる川
こりゃ落ちたらひとたまりもない!
でも恐怖心が芽生えると体が思うように動かないので考えないようにしながら・・・
抜けた時には歓喜余って叫んでました(;^_^A
それにしてもここの谷は滝が多い!!
滝好きの私としては、次どんなのがあるのだろうとワクワクしっぱなしで進んでましたが・・・
ようやく半分!のところにテント場にちょうどいい場所が!
この時点で時刻は15時ちょっと過ぎ
登り始めてから、5時間
うん?? 確か遡行図には5.5時間って書いてたやん!!
ま~一時間もくっちゃべってたし、仕方ないか
でも引き返そうかどうか考えましたが・・・
ここで私も間違った認識をしてました
ガイド本には頂上付近、草原の中を気持ちよく詰めあがると・・・
って書いてたのとグーグルマップでは、ここから上は水の軌跡がのってなかったで
「ちょっと行ったら草原で緩やかなのかな~」と安易に考えてたのです。
ところがどっこい
まだまだ水量は多いし・・・傾斜も厳しくなる
きちんと地形図をみたらよかったのですが
あとの祭りです
地形図では頂上にいくにつれ、等高線が狭くなってました。
ということは傾斜がきつくなるってことで・・・(´;ω;`)ウゥゥ
しかしまだ標高960m
入渓した地点が576m
400mしか上がってない・・・
目標は1500m
半分いってないやん!!
流石の私も焦りが見え始めましたが、5時間かけて登ってきたのを引き返すのも・・・
ほぼ高巻きばっかしてたし・・・
ザイル(ロープ)を使って降りたとこもあったし。
という事はロープを使って登る場所もでてくる。
しかし登る時はビレイ(補助)が必要になってくるが、ソロの私には無理!!
それなら山頂目指すしかない!!
こりゃ家に帰るには夜中になっちゃうから家族に連絡しなきゃと思いつつも
渓谷の谷間を歩いてるので、電波もとどかず
とりあえず頂上までいって家族に連絡せな!
とも思ったが、ここにきて、バッテリーが乏しい・・・
GPSを使って軌跡を残してるのでスマホの電池の減りも早く・・・
バッテリーを使いながらも段々と乏しくなってくる
焦る気持ちが余計、自分を追い詰め、ろくに休憩もせずひたすら登っていました。
この滝がほぼ最終の滝
この時点で17時30分
標高1230m
この滝、よくみると女性の秘部みたい( ̄ー ̄)ニヤリ
ってその時は、そんな事を思う余裕もありませんでした。
もうこの時点で疲れのピーク!
数十歩、歩いては休憩、それの繰り返し
おまけに飲み物もなくなっていたので
沢の水を汲み、飲む!を繰り返していました
自分汗かきというのもあり、代謝がいいのか、すぐのどが乾く・・・
段々と日も陰ってきだしたし焦りがつのる一方・・・
これこえたら草原のはず・・・・
沢も段々と細くなっていってるから頂上近いはず・・・
しかし、そんな私の思いとは裏腹に
頂上に近づくにつれ、木々の背丈が低くなっている
が・・・傾斜はきつい
重い足を運ばせながら やっと草原らしく開けてきたころには18時をまわっていました。
草原・・・
もうここからは写真を撮る余裕もありませんでした
目の前に広がるのは・・確かに草原
しかし、私が思っていた草原とは程遠い
傾斜のきつい草原!!
おまけに上の方は樹木があるがもっと傾斜がきついじゃありませんか
周りは薄暗くなってきてるのと
ここで、また最悪のコンディション
霧が出始めてきたんです・・
勘弁してくれ~
と思いつつもここでは電波も入らん
とにかく頂上に行かんと!!
キリが出て、おまけに暗くなってきてるが見えなくなっても傾斜があるほうを登って行ったら頂上につくはず!!
と、気力を振り絞り
ようやく山頂に着いた頃には周りはすっかり闇の中
おまけに濃霧
この状態で降りるのは危険と思い。
携帯はこの時点で数パーセント
娘に「雲早山 帰れん ここで寝る 明日帰る」とだけラインし電源を切りました。
頂上の開けたとこで寝ようとしましたが、この日は風がものすごく強く
ビュービューどころでなく「ごぉーーーーー」と恐ろしくなるほどの風音
こんな状態で寝れるわけなく風の吹いてる方向の尾根の逆、傾斜があるとこでビバーク!
ビバークって聞こえはかっこいいですが
簡易テントを持ってるわけでもなく、まして日帰り予定だったので食料はおろか、テントも寝袋も持ってなかったので、汗と水で濡れた服の上からカッパを着てそのまま野宿!
気温は恐らく一桁・・・吐く息は白いし・・・
身体は今まで経験した事のないくらい震えてるし・・・
お腹はすいたけど・・・なんもないし
非常食のチョコレートは持ってるけど・・・
明日朝腹減るだろうから食うわけにいかんし・・・
「まー考えてもしかたない 明るくなり始めたら下山しよう!なるようにしかならない」と自分に言い聞かせ、横になると極度の疲れもあったのか・・すぐ寝ていました。
が、傾斜のきつい所で寝てるせいもあるだろうが、寒すぎて目が覚めた時には23時ごろ、あまりにも寒く風もきつく、顔が痛い・・・
とりあえずできる防寒と思い ビニール袋をかぶせ寒さをしのぐが
自分の息が寒さで冷えすぐビニールに結露し顔にあたる・・・
それから30分おきに目が覚める、寝てるのかどうかもわかんない
この状態って誰かに見つけられたら死んでるのかと思われるのかな~とか考えながらも、それを何度か繰り返していた。
ふと気づいた時、まぶたを閉じてるのに周りが明るいのに気づき、目を開けると
今まで見たことのないくらいの星の明るさだった
「星がめっちゃ近い!!めっちゃ明るいやん!」
と思いつつも脳裏にふと・・・
「このまま逝くんやろか?」とも一瞬思ってしまった。
とりあえずまぶたを閉じ夜が明けるのをまとう
もう寝てるのかどうかも分からない
寒くて体をこすってないと耐えれない
それを何度繰り返してたのかわからないが・・・
ようやく周りが明るくなってきたので
「よし下山するぞ!!」と食べずにとっておいたチョコレートを食べ
いざ下山!!
しかしルートを探すも、なかなか下山する登山道がわからない
30分ぐらいは尾根でうろうろしてただろか・・・
というのもまだ薄明るい状態ではなかなか見つけれなかった
やっと下山ルートをみつけ、いざ下山!
もうすでに5時を回っており、すっかり周りも明るくなっており難なくおり始めれた
途中崩れている個所も何か所かあり
つくづく闇の中、降りなくてよかったと痛感しつつも、疲労困憊で足が思うように運べれない
それに今日は平日、こんな状態で仕事には行けるわけなく、とりあえず、いつも朝早くに職場にきてる部下に連絡 電波が届きだしたのが朝6時だったが・・・
ええやろと思い電話
「朝早くからごめんよ プチ遭難しかけて、まだ下山できてないけん今日よーいかんわ」と伝えると
ゲラゲラ笑いながら「マジですか~(笑) 殺しても死なんような人がプチ遭難って!(笑) ご無事で!」と(;^_^A
これで、とりあえず連絡はできたので、早く帰ろ!と思ったが
よく考えると、山を一つ越えてるので車をとめているとこまでめっちゃ遠く
結局下山を開始してから車まで5時間近く歩いてました・・・
車まで向かってる時に看板をみて焦りました
熊出没注意!!って!!!
まだ寒かったから熊も冬眠してたんかな?と思いつつ
思考も鈍ってたのもあるか、昨日のしんどさに比べれば大したことないとおもったのか、ちょっとはびっくりしましたが、写真をとる余裕がでてました(笑)
家に帰り着いたのは昼前
家に帰ると姉夫婦が来てました(笑)
昼超えて帰ってこなかったら遭難届だすとこだったと(笑)
ご心配おかけしました(;^_^A
そんなこんなの沢登でしたが、後日別のSNSで投稿したところ
そこは日帰りで行くとこじゃないよ!と
最近のガイド本は遡行時間を短く掲載してる場合が多いと教えてくれました(笑)
そんなこんなの遡行ルートは↓
頂上まで7.5kmでした。かかった時間は7時間
教訓
簡易テント(ツェルト)もしくはアルミシートは最低でも持っとくべし!
ご清聴ありがとうございました<(_ _)>
皆さんも気を付けてくださいね~
っておまえじゃ!って言う声が聞こえてきそう(;^_^A




























