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ご主人様とアタシ

SMに興味のある方のための図書室。

ありていに言えば、小説ですww

『まいど~』
『おお。千鶴ちゃん久しぶりだね!
いつものかい?』
『お願いっ!』
こういう阿吽の呼吸が心地いいなあ。
さっとまずはビールに空豆が出てきて
大将は焼き鳥を焼きにかかる。
『おや千鶴ちゃん、最近来てなかったね。
どうしてた?』
『あー、おっちゃん。ちょっとね~。
OLにもいろいろあるのさ』
『なんだい、千鶴ちゃん困らせる奴がいるのかい?
おっちゃんがガツンと言ってやろうか?
お礼は千鶴ちゃんの大きなおっぱい揉ませ…』
『おっちゃん、殴るよ?』
『もう殴っているじゃないか、千鶴ちゃんにガツンとやられたよ』
笑いながらの会話。
舞辺りはこういう会話すごく怒り出しそうだけど。
アタシは逆に気を使わないしおっちゃん達も気を使わないから、楽。
ありのままでいいんだなと思える空間なんだよね。
『はいよ、お待ち』
大将がすっと焼き鳥盛り合わせを出してきてくれて
アタシは待ってましたとばかりにビールを煽って焼き鳥を頬張る。
『っか~~!生きていて良かったなあ』
『千鶴ちゃん、それおっちゃん達のセリフだよ』
『しょうがないでしょ。大将の焼き鳥旨いんだもん』
あー、ほっとする。
どうしてもね。
忙しい時は忙しい。
午後もバタバタしている間にあっという間に夜。
舞になんか聞こうと思っても、
挨拶もそこそこに居なくなってしまっているし。
夏子は夏子でなんかあるみたいだし。
多分彼氏と、、なんだろうな。
いいや。
ならアタシはアタシで一人で行こうか。
何でも最近『ほろ酔い女子』なんて便利な言葉もあるみたいだし
馴染みの立ち飲みにでも行くかな。
気晴らしは必要だよね。
『え?舞、それってどういう…』
いいかけた時に、ランチ終了の合図。
仕事に戻らなければ。
『ねえ、後で教えてくれる?
どうも意味が分からなくて…』
『ごめん、今日はすぐ家に帰らなきゃ』
『え、あ、そうなの…?
ならまた今度お願い』
アタシと舞のやり取りを、なんとも言えない表情で夏子は見つめていて。
本当に、どういう意味なんだろ?
うう~もやもやする~!