質問します。
男性と女性どちらが性の対象ですか?

この話題に触れるのは、多少勇気が要ります。
ちなみに私の夫は男性です。
しかし、この回答は冒頭の質問への答えにはなっていません。

もちろん少数派ですが、私の友人に両方という人は複数人います。
世間のマジョリティの逆側だけ(マジョリティは異性、その逆側専門という方ですね。回りくどい?)という人もいます。

ここでは、数の大小でマジョリティ・マイノリティという言葉を使いたいと思います。
社会通念がどうしたこうしたではなく、多いほうと少ないほうがなぜ存在し、科学的にはどうなっているのかという観点から議論してまいります。

以前、同性愛の性癖は遺伝形質であるという話を聞きました。
遺伝形質というと、ややこしいかもしれません。
遺伝形質とは、遺伝するもの・ことのことです。
(たとえば、髪の毛が黒いとか、背が高いなどですね)
同性愛の傾向がある方は、
母方の男性の親戚の中にそのような性癖がある方がいらっしゃる場合が多いと言われています。

しかし、多くの人は、同性愛だったら、子孫を残せないからそもそも遺伝しないのではないか?

子孫を残せなくさせるような性質、
たとえば、突然変異で昼行性から夜行性に変化したオスがいたとします。
このオスの相手であるメスは変わらず昼行性であり、
このオスはメスとの出会いのチャンスを失います。
そうすると、この夜行性の性質をもったオスは子孫を残すことができず、
夜行性の形質は淘汰されることになります。
↑これはあくまで例ですが、
虫のなかには、オスの性器の形が変わることで、
特定のメスと交尾が出来なくなり、
オスの性器の形によって種分化が進んだ例もあります。

では、同性愛が遺伝するということは、1つしか可能性はありません。
異性愛も経験するという人が、同性愛経験者のマジョリティということです。

先進国の男性の中で、6%が同性愛経験者といいます。
そのうち80%がいわゆる両刀というデータがあります。
どちらも経験するひとはもちろん子孫を残しますし、
その形質は子孫に受け継がれます。
その受け継いだ子孫も、その形質が表れる場合もあるし(つまり同性愛傾向を示すということ)、
その形質が表れない場合もある(つまり異性愛のみ)。
形質が表れた場合も、多くは異性愛傾向も有し、
まれに、同性愛傾向のみ示す個体も出現するようです。


以前に、飲み会で同性愛傾向が遺伝するという話をしました。
しかも今流行りの女子会で!
以外に女子会でのほうが、そういった性に関する話が盛り上がります。余談ですが。
確かに、同性愛の形質をもっていない人にとってみたら、
その形質は信じがたいものです。
私はただ単に、先天的なものということが驚きだったので、
その話をしただけなのですが、
一部の女性からは、「あなたはその考え方を認めるのですか?」と拒否反応を示されました。
だから、考え方じゃなくって、生まれつきのものなんだってっていう話!

同じ「ヒト」という種類の生き物であっても、受け継いでいる形質は違うものです。

閉じたコミュニティの中では、同性愛の最大のリスクである感染症にかかるリスクが低く
(もちろんそのコミュニティ内で性感染症がない状態で、外部からの流入もない場合)、
同性愛の傾向を示す個体が、有利に繁殖するケースがあるそうです。
そうすると、同性愛傾向の個体の割合が、増える場合もあると考えられます。
実際に、男性のほとんどが、同性愛傾向を示す種族があるそうで、
もちろん、その男性のほとんどが異性愛傾向も示すそうです。

日本も、性感染症のリスクが全くない状態だったら、
閉じたコミュニティを形成する最適の国な気がします。
そうしたら、マジョリティが何かという考えも違ってくるかもしれませんね。