パートナーシップ願望が溶ける夜
「私」という人間は宇宙人。
ずっと昔からそう思っていた。
誰も私を理解してくれない。
誰とも交われない。
解り合えない…小さい頃から
なんとなく、ずっとそう思っていた。
なのに、寂しがり屋の私
なのに、人といるのが苦手な私
支離滅裂な私の人生は、いつも満たされて
いなかった。
このまま人生が終わればいい…そう願っていた。
いつも誰かの一番になりたかった。
でも、いつも誰の一番にもなれなかった。
色々なコミュニティに顔を出してはやっぱり
一番なれなくて。
本音も言えず、当たり障りなくそこにいて、
勝手に失望し、やっぱりと諦め、そこを離れる。
堪え性がない、我慢できない、飽きっぽい…
離れるたびにののしられ、いや、自分を
ののしり、自己嫌悪と言い訳の日々。
大人になって、
パートナーと呼べる人を探し求めて。
でも、そんな人いないとも思っていて。
誰の前でもその人に好かれるための
認められるための仮面をつけて、役を演じる。
そして、やっぱり誰からも愛されていない
自分を噛みしめる。
苦しみもがいて、風の時代に突入。
何度も何度も問いかける
私は誰の一番になりたいんだろう?
冬至の前の満月の夜、ふと頭に光が
射し込んだ。
本当は、自分が自分を一番にできる
唯一無二の存在なんじゃない?
そこから、スルスルと謎が溶けていく。
パートナーシップ願望も溶ける。
なーんだ。
誰かと無理して生きることはない。
私が私を生きる。シンプルにそれだけ。
いつもどこかに居場所を探していた。
あそこでも、どこでもなく。ここでよかったんだ。
自分が自分である。それが一番。
私が神であり、私がパワースポット。
どこにもいかなくていい。
ここに、私がいればいい。
そうなると、重い重い感情と
重い重い荷物は、もう必要のないものだと
気付いた。
荷物をいっぱい背負った、
私の放浪の旅は終わるのだ。
おしまい。
そして、再生。
はじめまして、私。
愛されたがっている私。
寂しがりて臆病な私。
虚勢を張って、いつもかっこよくありたい私。
知ってたけど、見ないフリしていた本当の私。
大丈夫、大丈夫。
宇宙人だって、大丈夫。
千の仮面を持ってたって、
人の心が読めたって、
傷つかなくていい。
そのままでいい。
私が私を守ってあげる。
小さい、か弱い、ただただ平和で自由を願う私を。
おかえり、私。
小さいころに見失った
無邪気で純粋な私。
大好きだよ。
私が一番私を愛している。
そんなシンプルな愛に気づいた
2021年冬至。
私はここから、私を生きる。
そして、そうやって生きている人たちと
信頼という名のつながりで分かち合って
支え合って、生きる。
ムラをつくろう。
平和な愛に溢れるムラを。
自分を一番愛する仲間とともに。
さぁ。ここから。




