メンテナンスの完了したAGI511+QUAD405+KEF104abの組み合わせを聴いてみます。
音が出たとたんにいきなり感激する様な音では無くて、割と普通の音と言うか特に個性を主張する様な音ではありません。
では、つまらない音かと言うと勿論そんな事は無くて、澄んだ滑らかな中高音は普段聴いているJBLやダイヤトーンとは違ってやはり、ヨーロッパ系のスピーカーである事を認識させられますし、バランスの良さは評判どおりと感じました。
高音はロジャースのLS-3/5aにも採用されているT-27ツィーターで流石にリアルなキレの良い音がします。
低音は20cmウーファー+パッシブラジエターということで、立ち上がりの鈍いやや詰まり気味の音をイメージしていましたが、振動板が軽いせいかレスポンスが良くバスレフと密閉型の良さを合わせ持った様な音で、割と奥行きの浅い中型のエンクロージャーにもかかわらずローエンドの伸びも良く、上手い設計だと思います。
クラシック向きとかアナログ音源に合うとか言う声が多く聞かれますが、華やかさには欠けるもののライトなジャズやボーカルなども充分いけます。
あまりにも素直で癖らしい癖も無く、また不満を感じる所も無く、所謂個性で聴かせるスピーカーでは無さそうなので、それを物足りないと感じる向きもあるかも知れません。
今回、このKEF104abを入手しメンテナンスし暫く聴いてみてオーディオ評論家の故瀬川冬樹氏が言っていた
※「アキュレイトなサウンド」
と言う言葉が、ずっと頭に浮かんでいました。
勿論、現代における「アキュレイトなサウンド」とは大きな隔たりが有るのは当然ですが、40年近い昔にこのスピーカーが存在し、おそらく「音の良いスピーカー」では無く、「アキュレイトなサウンド」のスピーカーを目指して設計されたのではないかと思うのです。
※ アキュレイト=正確な、的確な、精密な
その他の試聴機材
・CDプレーヤー
DENON DCD-3500g
・ADカートリッジ
オルトフォン SPU-GTE
MC-20
DENON DL-103
最後に今回このスピーカーを購入する発端になった動画を載せておきます。
少し方向は変わりましたが、たまたまこれを見た事からここまでたどり着きました。