昨年のVape業界は目まぐるしく変化しました。
 
とあるアパレルショップが発売したICE-VAPE(Kamry)X6の登場によって、電子タバコが日本国内で大量に出回りました。
 
そう、普及では無く出回ったのです。
 
それ以前から電子タバコを愛好されている方々も多くいらっしゃいましたが、一般的にリキッド式電子タバコが多く広まったのはこれが原因だと思います。
 
そのX6ユーザーの中から電子タバコを深く楽しみたいと思う方々が、その後他メーカーの電子タバコを購入して、更にはModやRBAへと使用対象が変わって行きました。
 
一昨年の暮れ辺りから昨年末頃までは、電子タバコメーカーのモデルが一般的で、アトマイザーに至ってはRBA並の低抵抗コイルを使用したクリアアトマイザーを発売する等、約1年間で業界が様変わりした訳です。
 
日本国内では未だメジャーとは言えない電子タバコですが、アメリカやヨーロッパ、東南アジア諸国ではすでに一般的な嗜好品として普及しています。
 
現在日本国内では、温度管理機能付きのテクニカルModが広まり始めましたが、これはごく最近になって海外の情報が入って来る様になった為です。
 
それまでは国内の業界もX6以降からの流れで、電子タバコメーカーが発売しているサブΩ機を中心としたラインナップを取り揃えていました。
 
これは良い流れなのかと言えば少々疑問で、所謂バッテリーユニットにクリアアトマイザーの組合せが初心者向けかの様な風潮が生まれてしまっています。
 
バッテリーModを使う事がVaporのステータスかの様な感覚が広まりつつある様な気がします。
 
ヨーロッパではペンタイプの電子タバコが主流で、バッテリーModやRBAは専らフレーバーチェイサーやクラウドチェイサー向けといった感覚だそうです。
 
アメリカにおいては、ヨーロッパより日本寄りではありますが、元々爆煙志向だった事もあり、バッテリーModが主流となっている様です。
 
日本はアメリカンカルチャーの影響を受け易いので、この様な傾向になっているみたいです。
 
アジア諸国は少し特殊で、中国のメーカー品は勿論、オリジナルのバッテリーMod、とくにハンドメイドのメカニカルModが大半を締めている様で、最近ようやく制御基盤を搭載したハンドメイドモデルを発売し始めた様です。
 
元々電子タバコのメーカーは、その殆どが中国にあり、世界中のVaporやVape Shopからのリクエストに応える形でニューモデルを発表して来た訳です。
 
その進歩があまりにも速い為、日本国内では対応が追い付かない状況だった訳です。
 
メーカー側も一度の仕入れに1ロット30個という制限を設けた為、個数を捌かなければ新たな仕入れが難しいという状況を生んでしまったのです。
 
最近では、国内業者が取り引きするメーカーが増えた為、メーカー側もロット辺りの個数が減った様ですが。
 
基本的に流行という物はメディアによって生まれる事が多く、業者はそれに乗っかって商売をします。
 
しかしメディアが流した情報が、そのまま反映される物では無く、少なからず湾曲されるので『海外で大流行中!!』等という様な微妙に間違った情報も流れたりします。
 
日本ではこうした流行がファッション絡みで発生する事が多く、その物の本質や安全性を無視した形で出回る為、後々になって問題が起こる事も多いのです。
 
Vapeもまた同様で、最近話題に上がっている健康被害報道や発火・爆発事故の報道によって、取り扱いが難しい存在になりつつあります。
 
法整備や規制が後手になってしまうのは仕方無いとしても、民間側が自主的に自粛しなければならない状況は業者側としても辛い事です。
 
私を含め利用者側にとっては、政府や行政側が早い段階で策を行じてくれれば楽ではあるのですが、新しいジャンルの嗜好品として広まりつつある物である以上、その対応には神経を使うのでしょう。
 
さて、そんな電子タバコも最新機種が続々と登場しております。
 
やはり最新は爆煙から温度管理にスイッチしている様で、私のInvader mini同様にオリジナルの制御基盤搭載の温度管理システム採用モデルも増えて来ました。
 
ハイテクな装備がどんどん増えて来た電子タバコですが、ペンタイプの電子タバコも見直されて来ているみたいです。
 
個人的にはリキッドの再現率が上がる様なアトマイザーのシステムを研究して欲しい所です。
 
私の場合、どちらかと言うと美味しく吸いたい派なんで、爆煙は魅力だけど危険と隣り合わせな物は使いたく無いんですよねw
 
という訳で今回は近年の電子タバコ業界の流行と傾向を書いてみました。
 
話が反れた所もありましたが、私なりに感じる所もあった為、疑問に思った事も書かせて頂きました。