日本共産党島根県江津市委員会が発行する「ごうつ民報NO.2693」に掲載した文章を、こちらにも転載します。
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太陽光発電をはじめ、再生可能エネルギーの開発・普及が世界規模ですすんでいます。また電力需要より発電量が多いときは太陽光発電の停止指令が、電力会社から出されます。系統の安定化・発電電力の有効利用のため、蓄電所の設置がはじまりました。蓄電所の技術的課題や法規制についてまとめました。
太陽光8割の時間帯も
これまでの大規模・集中立地型の火力、原子力発電から、東日本大震災以降、小規模・分散型の再エネ(特に太陽光)の立地がすすみ、日中の電力需要の8割をまかなう時間帯があります。一方で、午前10時~午後3時頃は「出力制限」で、停止される時間が増えています。18時以降は家庭用の電力需要が増えますが、水力火力や風力などが担うことになります。
蓄電池の種類
身近にある蓄電池、系統用に使用される蓄電池は、表のような種類があります。

電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄えており、充電・放電は乾電池と同じ直流の電気です。いずれも電圧は数ボルトで、多数を直列接続して使用します。直流を交流に変換する装置が付属します。
エネルギー密度が大きいと万一の際、爆発火災が発生する恐れがあります。
リチウムイオン電池
携帯電話や電気自動車にも使われている電池を大型化したものです。当電池を使用した小型機器の火災も頻発しており、2024年3月、鹿児島県鹿屋市で発生した火災では、鎮火に20時間を要しました。
レドックスフロー電池
日本では住友電工が製品化。水にバナジウムという金属を溶かし、バナジウムを酸化還元(レドックス)して充放電を行います。エネルギー密度が低いのが難点ですが、主な機器は反応槽、ポンプ、タンクで、タンクを増やせば蓄電量が増えます。爆発火災の危険がほぼ無いのが利点です。
法規制=電気事業法
2022年11月、電気事業法関連法規が改正され、独立して蓄電のみを行う「系統用蓄電所」の規制・保安体制のあり方をまとめました。発電所と同様の体制を基本としています。
法規制=消防法
電池によってエネルギー密度や内蔵する物質の性状が異なることから、規制のあり方を整理し、2022年12月、総務省消防庁から各自治体に「火災予防条例」の更新例を発出、それに準じて条例が更新されました。電池容量や電池の種類で届出・許可、消火設備設置が必要です。
再エネ促進の蓄電所・連系線増強
電力会社各社間の連系線増強、特に九州と中国地方を結ぶ関門連系線の増強が急がれます。一方で「蓄電所」をめぐる「投資詐欺」も予想され、防止対策が重要です。


