昨日更新した記事はこちら。
『Sex and the City』の続編としてスタートした「And Just Like That…」。
シーズン1が始まったのは2021年の12月。
シーズン2は2023年の夏から。
そして今年5月から放送されていたシーズン3は、先週配信された第12話をもって終了。
8月上旬には「続編なし!」との公式発表がありました。
制作陣いわく“最後のシーズン”という言葉でファンの気持ちを萎えさせたくなかったため、このタイミングでの報告だったそう。
だけど本音を言えば、視聴者の多くはすでに察していたはず。「これはもう続かないな」と。

かつて、映画第3弾の企画もあったけれどサマンサ役のキム・キャトラルが出演を拒否したことで計画は立ち消えに。
結局、その“幻の映画3”のプロットの一部が「AJLT」に引き継がれたと言われています。
映画「SATC2」から11年を経て始まった「AJLT」。
放送当初から話題になったのは“キャリーたち3人の劣化”でした。
この時、キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーは55歳。
実年齢より老けて見えるのは、服やヘアスタイルが合っていないのかも?!と、この写真を見て思ったり。
もちろん年齢を重ねるのは自然なことだけれど、あの「SATC」のキラキラした輝きが嘘だったかのように“色褪せて見える”と感じた人も少なくなかったはず。
さらに、描かれるエピソードはどこかネガティブ。人生のかげりばかりが強調されたことで、ストーリーは重い展開になってしまいました。
ビッグの急死はやっぱり衝撃的だったし、
ミランダはスティーブを捨て、同性愛者として再出発するし、
キャリーとエイダンのよく分からない別れも、強引さを感じる展開に。
そして何よりも、サマンサ不在の影響は大きかった!!
華やかな都会の物語だったはずが、「50代ってこんなに地味でつまらないの?」と胸が締めつけられる瞬間が多く、観ていて気分が沈むことさえあったのです。
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「AJLT」シーズン1は懐かしさと再会効果で話題を集めましたが、回を重ねるごとに勢いは失速。
シーズン3の初回視聴率はシーズン1と比べて62%減という厳しい数字に。
実際に観ていても「で?!」「だから何?!」と心の中でつぶやきたくなる展開が続いてました。
下の階に住んでいたイギリス人の帰国も不自然、なんだか制作側の迷走を象徴しているようで。
だから、打ち切りだったんではないかと疑ってしまうのです。
最終回を観終えた後、耐えきれず、映画「SATC2」を久しぶりに観返してしまいした。
40代の人生を謳歌してる4人の煌びやかな衣装とアブダビの豪華ロケーションに、単純に元気をもらえたのです。
ただし、この年齢になって改めて観てみると、キャリーの身勝手さにややため息ものでした。
キャリーのキャラクター設定が今の時代に合っていないのか、私が大人になっただけなのか...。
映画『SATC2』公開時、私は35歳。
40代もきっと楽しい!
そう思わせてくれた映画でした。
けれど10年振りに帰ってきたキャリーはすっかり変わっていて、
「私の10年後って…」と、思わず自分と重ねて不安がよぎる瞬間がありました。
もう少し夢を見させてくれるストーリーだったなら…と思わずにはいられません。
「SATC」は憧れの眼差しで観てた一方で、
「AJLT」はただただ見守るように観てた気がします。
と、ちょっと辛口なことばかり書いてしまったけれど...

そもそも、「SATC」は、作家自身の体験がベース」と言われてます。
元になっているのは、キャンディス・ブシュネルがニューヨーク・オブザーバー紙に連載していたコラム。
1990年代、彼女自身の恋愛・仕事・都会生活をもとに書いたエッセイ風の連載が 『Sex and the City』という本にまとめられました。
主人公キャリー・ブラッドショーは、作家自身を投影したキャラクター、
「AJLT」は、キャリーの“その後”を描く続編。
原作小説ではなく、ドラマオリジナルの展開ながら、「作家自身の人生と重なる部分がある」と言われています。
パートナーとの別れ、病気、友情の変化など、年齢を重ねた女性たちのリアルな現実は、作者の目線や経験が反映されていたのでしょう。
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SATC時代のキャリーと言えば、
30代独身、NYを舞台に自由に恋愛や仕事を楽しむ女性像。
マンハッタンの夜、ブランドの靴、恋と失敗の数々も「輝き」に変えていました。
彼女自身が“ドラマの中心で、世界が彼女を中心に回っている”ような存在感さえありましたよね。
一方、AJLTのキャリーは、
50代になり、夫ビッグを失った寂しさを抱え、
仲間との距離も少しずつ変化。
かつてのように、“いつも4人でつるむ”華やかさはなかくなっていました。
仕事も、「売れっ子コラムニスト」という肩書きは影を潜め、ポッドキャストに出演する程度。
SATCのキャリー像を強烈に記憶しているからこそ、「あの頃より輝きが薄れた」と映ってしまったわけです。
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確かに、キャリーの物語が映し出すものは大きく変わりました。
「AJLT」で描かれたのは、“輝き”の先にある現実。
喪失や孤独、年齢を重ねることの痛み、そしてそれに向き合うための“強さ”。
人はいつか立ち向かわざるを得ない「失うこと」と「生き続けること」に焦点が移っていったのだと思います。
「SATC」は、都会のシングルライフを“夢”として描いた作品だとすれば、
「AJLT」は、その後の人生を“現実”として描いた作品。
だからこそ、キャリーがひとりになっても寂しさの中におしゃれも恋も忘れない姿は、ある意味で“大人の輝き”とも言えるのかもしれません!
「SATC」は27年の歴史に幕を閉じましたが、心のどこかで期待してしまうのです。
いつの日か、あの4人がまたスクリーンや画面の向こうに戻ってきてくれることを。
去年の夏、大活躍だったあの冷却機能付き多機能ハンディーファンが——
今年はさらに進化して帰ってきた。
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