9年振りに、ブリジット・ジョーンズが帰ってきた。
シリーズ第4作。
始まりは、ブリジットが2人の子どもたちと過ごす日常から。
その冒頭のナレーションが胸に響く。
“人生は楽しいこともある
やりきれないこともある
耐え難いこともある”
そう、ブリジットはシングルマザーになっていた。
夫のマークはもういない。
亡くなってしまっていたのだ。
この展開...
『And Just Like That』のキャリーがMr.ビッグを失ったのと同じように、
『続続・最後から二番目の恋』で和平が未亡人の設定であるように、
私たちが共に歳を重ねてきたフィクションの中の登場人物たちも、静かに“別れ”を経験していく。
50代って、家族やパートナー、親しい友人との別れが、避けられないライフステージなんだ。
そんなことを改めて突きつけられる。
それでも、ブリジットは変わらない。
失った悲しみを抱えながらも、しっかり前を見て、笑って、怒って、全力で生きている。
亡くなったマークを思いながら、子どもたちと幸せに暮らすブリジットの姿が、とても素敵だった。

今回の作品で、「なぜブリジットがあんなにモテるのか」が腑に落ちた。
それは、彼女が“まっすぐだから”。
ぶつかって、転んで、また立ち上がる。
その姿は、ちょっと泥くさくても、凛としていて、たまらなくチャーミングなのだ。
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映画の後半、
“適応して生き残る”
そんなセリフがあった。
それこそ、人生後半戦の私たちに必要なこと。
若さじゃない。完璧さでもない。
変化にちゃんと向き合って、そして楽しむ力こそがカギなのかもしれない。
“ただ生きるな。楽しめ”
亡き父の言葉を胸に、ブリジットは動き出す。
トキメキと仕事復帰が同時にやってきたブリジットに待ち受けていることとは...。
上映が終わってしまった映画館もあるようなので、観に行こうと思ってる人はぜひお早めに。
エンドロールで、第1作から3作までの懐かしいシーンが流れてきたら、
自分の30代、40代の頃のあれこれが、まるで走馬灯のように浮かんできた。
仕事で落ち込んでいた夜。
恋が終わって泣きながら帰った電車の窓に映った、自分の腫れぼったい顔。
でも、同時に、笑っていた瞬間や、大切な人たちと過ごした時間も、しっかり思い出されてくる。
あの頃はまだ、私の人生がこんな未来に続いているなんて思ってもみなかったし、
どちらかというと、坂道を転がりながらがむしゃらに生きていた。
けれど今、50代になって思うのは、
人生はちゃんとあの頃の延長線上にあって、これからも未来に向かって“続いていくもの”でもあるということ。
“Time to live 今こそ、生き始めよう“
何歳からだって、人生は再スタートできる。
ときめきも、夢も、笑いも、涙も、まだまだ、これから!
※画像は映画の公式サイトからお借りしました。
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