遡ること2016年。
息子が1歳半の頃、私は証券会社にフルタイム復帰した。
当時の目標は“スマートなワーママ”だったはずなのに、現実はまるで違った。
朝は保育園への“泣きながらの”お見送り、夜は寝かしつけで共倒れ。
自分のことなんて、いつも後回し。
ちょっとした風邪じゃ会社は休めないし、病院へ行く時間も惜しい。
気合いで治すしかなかった。

そんな日々を続けていたある日...
顔の真ん中、つまり鼻の奥がズキズキと痛み出した。
病院に行ったら、まさかの「副鼻腔炎」。
さらに咳が止まらなくなり、病院で言われた診断名は「咳喘息」。
私、喘息の仲間入りしてしまいましたか?
処方された吸入薬で症状は落ち着いても、この咳喘息、しつこい。
風邪を引けば咳もれなく付いてきて、治るまでがワンセット。
副鼻腔炎がセットになったときは、もはやフルコース。
以来、気がつけば8年間。
吸入薬とともに歩んできた日々。
“この薬がないと、私の冬は越せない”なんて思ってた。

先月。
息子の塾のスケジュール変更により、いつもの診察曜日に通えなくなった。
仕方なく、別曜日に出勤している先生に診てもらうことに。
初めての先生、いつも通り吸入薬を処方して終わりかけたところで、これまでの経緯を説明する。
一通り聞いたその先生が
「これ、咳喘息じゃないですよ」
——え?
「吸入薬は必要な薬ではありません」
吸入薬、要らないって。
さっきまで処方しようとしてたじゃない!!
という矛盾を感じる私に、先生は続けて言う。
「私は呼吸器の専門ですが...」という前置きとともに、私の症状は咳喘息のそれに私は当てはまらないことを説明してくれた。
過去に通ってたいくつかのクリニックも含め、“咳喘息”という診断で、当然のように薬を出され続けてきた。
それがある日突然、“必要なし”と。
混乱しつつも、妙にスッキリした気分になった。
この先生、大学病院の呼吸器専門医で、週に1回このクリニックに来ているとのこと。
専門家にそう言われるなら、きっとそうなのだろう。きっと。

セカンドオピニオンは、塾のスケジュール変更という偶然からもたらされた。
それがまさかの“病名取り消し”という劇的展開になるなんて...。
お守り的に使ってた吸入薬がなくなったことで、かえって気分まで軽くなった気がする。
でも正直に言えば、ちょっと拍子抜けもしてる。
この8年間、なんだったんだろう...。
確かに咳が止まらない時には薬が効いていたから無駄ではなかったのだけど。
先生曰く、私の場合、気管支が過敏になってしまうだけで、咳喘息ではないらしい。
気管支が過敏になることを咳喘息と言うのではないのか?
聞くか迷ったが、やめておいた。
「咳が出た時は吸入薬ではなく、咳止め薬を服用してください」とも言っていたっけ。
医師によって診断が違うのは仕方ないけれど、なんともモヤモヤする。
けれど、いいや。
薬が必要ないのならそれでいい。
でも今年の冬、また咳が出たら、
「ほらやっぱり咳喘息だったじゃん!」なんて、ひっそり思ってるかもしれない。
そのときはまた、先生に聞いてみよう。
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