田中圭と永野芽郁。
なんとも爽やかな二人が、不倫だなんて。
人気俳優と、清純派女優。
役を通して急速に距離を詰め、禁断の恋に落ちる。
ドラマか映画か、はたまたリアルか。
もはや境界線は曖昧だ。
そして、あの報道に使われた写真。
まるで新ドラのビジュアルみたいだった。
まだ始まってもいない。
けれど、たしかに物語はもう、静かに動き出してしまっている．．．そんな空気をまとっていた。
思わず、見入ってしまった。
だって、あの写真には「言い訳できないときめき」が映っていたから。
女の本音を言わせてもらえば、「そりゃそうだよね」だ。
イケメンと美人、四六時中一緒にいて、完璧なライティング、完璧な演出。
普通の恋なんかより、ずっと甘美な条件が揃っている。
しかも彼には妻子がいる。
「いけないこと」だからこそ、燃え上がる。
人間というのは、本当に困った生き物だ。
女だってわかっている。
「ああいう人は家庭に戻る」って。
「最終的に私を選ばない」って。
それでも、恋に落ちたら止まらないのだ。
芽郁ちゃんにしたって、
「不倫なんて絶対ダメ！」と頭ではわかっていても、心が勝手に動いたのかもしれない。
誰かに優しくされたとき、誰かにまっすぐ見つめられたとき、
その小さな揺らぎに、すべてをなげうちたくなる瞬間がある。
だって、女だもの。
もちろん、許されることじゃない。
でも、誰も彼もが聖人君子みたいに生きているわけじゃない。
この世の中、そんなに強くも、そんなに賢くもできていない。
不倫の是非を問うのは簡単だ。
でも、そこに「許せない！」と目くじら立てるのも、「裏切りだ！」と叫ぶのも、ちょっと疲れる。
だって、たぶん彼らも、心のどこかでわかっていたはずだから。
これが幸せな結末にはならないことを。
でも現実は甘くない。
一瞬の恋が、“清純派”というイメージも、多くの仕事も、いとも簡単に奪っていく。
そう、不倫というのは、最初から負け戦なのだ。
それでも、飛び込まずにいられない。
そんな愚かさを、人はときに「醜い」「弱い」と呼ぶ。
でも、それが人間だ。
恋に落ちるのは一瞬だけど、
そこから自分を立て直すには、たぶん、ものすごく時間がかかる。
あの写真に映っていたふたりは、
きっとほんのわずかな奇跡を信じてしまったのだろう。
まるで、ドラマが始まる前の、たった一度きりの夜みたいに。
でもこれは現実。
フィクションではない。
リハーサルも、台本もない。
物語は始まる前に終わることもある。
人生には、時々、そういうほろ苦い「第0話」があるのだ。
そして私たちもまた、
誰かの過ちを見て、自分の中の「もしも」を、そっと押し込めて生きている．．．のかも。
今日もまた、何事もなかった顔をして、誰かとすれ違いながら。
そうやって世界は、回っている。
それにしても、24歳で4億円のマンション購入って、どういうこと？
いや、素直にすごい。年収いくらなんだろう。
「主演級」って、やっぱり桁が違うんだなと思った。
だけどこういうとき、いつも思うのは、
女ばかりが批判される現実だ。
「CM降板」「主婦層の反発が」って、よく聞くけど、
正直、どの主婦層？ 私は反発してないよ。
むしろ、「イメージは変わったな」くらい。
もう清純派ではない。
でも、いいじゃん、それで。
人間って、一面だけじゃない。
どんなにキラキラした人にも、矛盾や弱さがある。
それを知って、失望するか、それとも「そんなものだ」と受け入れるか。
ただ、それだけのこと。
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