30代で歯列矯正しました。
大人になってからの歯列矯正って、周りからすると、
「今さら?」
「どうして子供のころにしなかったの?」
なんて思われがちですが、矯正せずに大人になってしまったのだから仕方ない。
20代なら可愛かった八重歯も30を超えると残念にしか見えなくなってきて(あくまで、個人的な意見です)、、、
これは治さねば!
ということで治療を始めたのです。
私の歯並びはガタガタという訳ではなかったけれど、写真を撮る時はなるべく口を閉じ、人前であまり口を開けて笑えなかったということからそれなりのコンプレックスがありました。
そして、それは年齢を重ねるごとに強くなっていったのです。
痛い歯列矯正
私が子供の頃の歯列矯正といえば、何本も抜歯して行うワイヤー矯正一択。
同級生で何人も矯正をしている子たちがいましたが、抜いた歯の隙間は痛々しかったし、いつも食事中や会話の時でさえ辛そうだった姿を見て、「私には到底無理だわ」と思ったものです。
大人になって初めて歯列矯正を考え、数件の歯医者さんに相談したこともありましたが、やはり抜歯が必要とのこと。しかも4本!
綺麗な歯並びを手に入れる代わりに健康な歯を失う。しかも子供の頃ならまだしも、大人になると、ワイヤー矯正って抵抗がありますよね。
自分のワイヤーだらけの歯を想像しただけで
「んー、ないない!」
と思ったものです。
痛くない歯列矯正
そんな時に知ったのがインビザライン。マウスピースを1日20時間以上装着することで歯を整えていく治療法です。
マウスピースを複数作成し、2週間ごとに変えていくというシンプルなもの。
インビザラインのメリットは、
✔︎歯を抜かない
✔︎痛みや違和感が少ない
✔︎目立たない
✔︎取り外し可能
ワイヤー矯正のデメリットが丸ごとメリットになっています。
これだ!と思った私は、すぐに治療を開始。
気になる痛みのレベルですが、歯全体をマウスピースですっぽり覆いながら移動させるので、歯への負担が少ない分、痛みも少ないです。
ワイヤー矯正の1/5程度と言われていて、痛くて辛いことは全くありませんでした。
やや痛いと感じたのは、新しいマウスピースに交換してからの数日間。それもマウスピースを外す時と固いものを食べる時くらいと限定的でした。
痛みより、気になったのはマウスピースの窮屈感の方ということからも、痛みが少ないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
見た目という点でも、通常のマウスピースより薄いので、歯にぴったり密着して目立ちにくかったです。
ただ、歯の表面に直径5mmくらいのアタッチメントという白い小さな突起をつけた時は(これによりより歯に圧力をかけながら動かしていく)、ちょっとショックでした。
マウスピースを外してもアタッチメントは歯に残ったままなので、最初はかなり気になります。
メリットがあれば、もちろんデメリットも
インビザラインのデメリットは、装着時間を守らなないと計画通りに歯が動かないということ。
1日20時間装着しなければいけない為(私は22時間の装着を指導されていた)、基本的に食事中以外はマウスピースを装着しなければいけません。
食事が終わるとすぐに歯磨きをしてマウスピースをつける生活を何年も続けるため、徹底した自己管理が必要になります。
会社にマウスピースを置き忘れて取りに行ったことも数回ありましたし、開腹手術をした時ですら、麻酔から覚めた時に開口一番「マウスピース!」でした(笑)。
一番困ったのは、マウスピースに慣れるまではやや滑舌が悪かったこと。会社で電話を取るのがちょっと憂鬱になりました(笑)。
それでも2週間もすれば、違和感がなくなるレベルでした。
歯列矯正で得たもうひとつの効果
治療が終わり、矯正で得た効果といえば、きれいな歯並びだけではありません。
あごのラインがシャープになり、ほっそりしたのです!
周りからもよく言われ、矯正前の写真と比べると明らかに違っていました。これは思わぬ効果、嬉しい!!!
そんなメリットだらけのインビザライン、気になる治療費はバーキン1個分くらい。
治療期間は1~2年。私は20個以上のマウスピースを1年近くかけて取り替え続けました。
治療が終わっても、歯が戻らないよう一般的には1~2年は就寝中にマウスピースを装着するのですが、主治医曰く、「今の歯並びを維持するには、マウスピースは一生必要」とのこと。
矯正治療が終了して6年経ちますが、今でも寝る時はマウスピースが欠かせません。
たまに長期旅行中に1週間単位でマウスピースの装着をさぼってしまうことがありますが、久しぶりにマウスピースを装着するときついのです。
6年経った今でも歯は元に戻ろうとしているのだから、やはりマウスピースは一生手放せないんだと実感してます。