イギリスの食生活は、美味しくない上に、値段が高いと悪評高い。
最も気軽な外食というとファストフードだと思うが、ハンバーガーやチキンを食べようとするだけで、最低でも5ポンドぐらいはかかる。

今日、ケバブ屋さんでテイクアウトのドネルケバブを注文した。
そのケバブ屋は評判のようで、お客さんが何人も入ってオーダー待ちの状態だった。
ちなみにケバブ屋では、肉の種類を、チキンとラム肉、それらのミックスから選べる。前に行った別のインド料理のお店でも、肉の選択肢がチキンかラムだったので、こっちではその選択がオーソドックスなのかもしれない。
お値段の方は、最低6ポンドから〜なので日本円で1000円ぐらい。
注文してから出てくるまでに5〜10分ぐらいだったが、その間に、店員のオジサンがこちらを見つめて、「スパイシー?」と聞いてくる。辛いのが好きなわけではないが、それがないと味がしないのではないかと不安なので、とりあえず入れてもらうことにした。ガーリックもついでに入れてもらう。
次に、サラダも入れるかと聞いてくる。日本と違って、サラダで別料金を取られるようなことはない。サラダを断る人はいるんだろうか。こっちでは野菜を摂る機会が少ないので、特に貴重に感じる。入れてくれ、と伝えると、豪快に盛り付けられる。
そうして出来上がったケバブは、肉の束に赤いチリソースがかけられ、サラダが盛り付けられている。
日本で食べたことがあるケバブって、こんなのじゃなくて薄い生地に、気持ちばかりの肉と野菜が巻かれていたような気がするが、全然別物である。
さて、肝心の味はというと、美味しいのだが、これは食べ始めてからしばらくの間に限られる。なんせ分量が多いので、掘っても掘ってもなかなか減らない。途中から、だんだんとケバブの味に飽きてきて、肉の肉肉しさに嫌気が差してくるのである。
結局、完食できずに残してしまった。
今、この文章を書いている瞬間も、目の前にケバブの残骸があるのだが、とても食べる気になれない。

イギリスのケバブはやたらと盛り付けてくる。