昔話にはならない程度のむかし、ある国に8本足の生き物とおばあさんが、雲の上の古い屋敷で、一緒に仲良く暮らしていました。
そんな毎日でしたが、ある時彼らの住処から見えないくらいに離れた場所に、見たことのないピカピカの家ができて、隣町から新しい人々がやってきました。
新しい住民は先に暮らしている住民を気にかけて、挨拶に行かねば!と、手土産を持って彼らの家にやってきました。
当然ながら急なことに彼らは驚きました。
でも客人を快く迎え入れ、プレゼントもしっかり受け取りました。
そのプレゼントは、ケーキフィルムに包まれた大きなケーキでした。
そんな素敵なものを見たことのなかった彼らは、フィルムごとペロリと食べてしまい、のどに詰まらせて死んじゃうかと思ったよ。