「永遠というのは人の想いだ。

人の想いこそが永遠であり

不滅なんだよ。」


鬼滅の刃16巻137話「不滅」 

産屋敷耀哉うぶやしきかがや

鬼舞辻無惨きぶつじむざんと対峙したときに、瀕死の産屋敷耀哉が、凛とした面持ちでつぶやくセリフ。

産屋敷耀哉が仏教のことを知っていたのかどうかはわかりませんが、このセリフは、まさにお釈迦様が言った「魂は不滅」という言葉と同じ。


人間の体は、せいぜい100年ほどで滅びていきますが、本当の自分は、体ではなく、体を借りて生きている内側の魂、すなわち「想い」です。


この「想い」こそが、「私」の正体で、何度生まれ変わっても変わらない、不滅の魂なのです。


産屋敷耀哉は、もう自分の命が終わることがわかっていて、力では鬼舞辻無惨に勝てないと知っていたけど、人間の価値は、「力」ではなく、「どれだけ強い想いを持っているか」であると身をもって教えるために、最後の力を振り絞って伝えたのだと思います。


鬼滅の刃の死生観は、本当に素晴らしい。