Smithのブログ
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野菊の墓

 何年かぶりに仕事を休んだ。


 どっかの莫迦にインフルエンザを感染されてしまったためだ。


 ま、現代科学の粋を集めたタミフルさんのお陰で、本人はもうつらくない。

ただまわりへの感染を防ぐために休みをとっている。

といっても今日やすむため、昨日は高熱をおして仕事したわけだが。これはまぁ、仕方ない。


 ところで。


 復帰したときの奥さんとの会話。


「誰のおかげで元気になったの?」

「タミフルさん」

「そのタミフルさんを調達してきたのは誰?」

「タミフルさんは野菊のような人だ」

「……」


スナックトーク①

 昔、釈迦(しゃか)っていうおっさんがいて、この人が仏教を作ったって云われてる。で、死ぬ間際になって、手前の教えを弟子たちに伝えようとするんだな。それを舎利佛(しゃりほつ)っていう一番弟子が書き起こしたのが、「法華経」(ほけきょう)と題した教典だ。この法華経、釈迦が舎利佛に教え諭すような口調で書かれているんだが、残念ながら当時のことなんで、全部梵語(サンスクリット語)だ。だもんで、当時の中国の坊さんがこぞって法華経を漢語(中国語)に翻訳した。そうした中国の坊さんの1人が玄奘三蔵(三蔵法師の1人)だ。それはともかく、最初の梵語で書かれた法華経は、28の巻物からなっていた。巻物の1つひとつを、今では「巻」と数えるが、この頃は「品」(ほん)と数えた。法華経も第1品から第28品まであって、それぞれの品にサブタイトルがついてた。法華経の第2品のサブタイトルが「方便品」(ほうべんぽん)だ。最初に云った通り、この方便品も釈迦が舎利佛に語りかけるような口調で書かれているんだが、その最後のほうで、釈迦はとんでもないことを言い出す。曰く「ここまで説いてきたことは全部嘘だから忘れてしまいなさい」ってね。弟子たちはそりゃビックリするわけだが、こりゃ無理からぬところでね。何せ釈迦が悟りをひらいた教えってのは、非常に高度だ。何も知らん舎利佛たちみたいな素人にいきなり説明しても分かるわけがない。喩えて云うと、幼稚園児に相対性理論を説明するようなもんだ。そこで釈迦、最初は「悪いことして死んだら地獄に落ちますよ」的な低い教えから入った。これが法華経の第1品だ。でも実際の教えはもっと高度。だから釈迦は、第3品からの第2ステージに上がるにあたって、第2「方便品」の最後で、「今までのはうっそぴょ~ん」と説くわけだ。「嘘も方便」っていう言い回しは、ここから来ている。ややねじ曲がって伝わってるきらいはあるけどね。


 あくまでスナックトークである。

仕事の話

 間が空いてしまったが、というわけで早速仕事の話をば。


 一昨年だかその前だったか、管理職になってしまった関係で、どうにも地方出張が減ってしまった。もともと出不精(最近は違う意味にとらわれやすいが)なので構わないのだが、ずっと東京にいるのも何かね。年に一度の台湾はむしろ難行苦行だし。


 ところが去年の6~11月の間は、びっくりするくらい出張が増えた。


 何のことはない。本業とは別の講演の仕事が激増したからだ。

 この商売やってると、確かに年に何件かは講演の依頼が舞い込む。でも年に10件もやりゃあ多かったってくらい。ところが去年は30件を超えた。しかも6~11月の間に集中している。米の先物が始まった(正確には72年ぶりに再開された)せいだ。

 先物業者を相手に話す機会が激増したというわけ。


 ところがいざ始まってみると米の先物、さほど取組高も出来高も増えない。
 そのためか年末(12月)になると、こちらが忙しかったこともあって、ピタリと依頼が止まった。ヤレヤレと思っていたのだが、年明けしばらくするとまたもや増えてきた。


 2月は(予定では)4件。そのうち1件をこないだこなしてきたとこで、これが地方出張と相なった。


 場所は熊本。朝から飛行機で現地入りしたと思ったら、何と雪! 東京の人間の感覚から云わせていただくと、冬の九州を訪れて雪に降られたんでは来た甲斐がないというものだ。


 まあ、講演をやるのは屋内なのであんま関係ないが。


 講演そのものは1時間強ほど。先物とは無関係だったんだが、ある団体の全国ネットワークの職員を相手にしたもの。しかし、正直なところ、聴衆は聴いちゃいなかったはず。まぁソワソワしてること。
 その日の夜の女遊びがよほど待ち遠しいらしい。驚いたのだが、オレの講演を含む研修会資料に、地元の風俗雑誌が含まれていた(おいおい)。


 終了後の懇親会にこそ出させていただいたが、こちらは翌日もあるんで、そんな気はさらさらない。早々に退散させていただいた。

 んで翌日。また雪かよっ! ええい。めざすは久留米。とある試験研究機関を訊ねにゃならん。となるとやっぱ、新幹線っしょ!


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 ……当たり前だが、東海・東北と何ら変わらんな。そりゃそうか。


 久留米で仕事を終わらせ、いったん博多に寄ってから、空路、東京へ。えらく早い時刻に帰って来られたんで、長いこと延び延びになってた呑みを持ちかけるとOKだったので、銀座コリドー街「吉篠」(よしの)にて一杯。

 ……のつもりが深酒。帰り際、一人で二軒目に行ったらしいのだが、例によって記憶がない。翌日、久しぶりの宿酔いに仕事にならんかった。


 あれ? 結局、仕事の話、してないな。

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