我が家の末っ子 ランちゃんは

里親募集サイトで 一般家庭から

『里子』として わが家に迎えました





犬の話をする時 ことあるごとに


『ランは里子で迎えた』


と話します






それは、


里子や保護犬という選択がある

ことを知って欲しいから


新しく家族を迎える時は

里子や保護犬にも目を向けて欲しいから







最近では


友人から 保護団体さんや
里親募集サイトを聞かれたり


親戚が保護団体さんから

犬を迎える検討したり


保護猫を迎えた友人もいます







そうした中で


『里子は、懐くの?』


という 問いかけが日常的にあります







もはや、挨拶みたいなものです






答えは一つ






『犬は何歳からでも

その愛情に必ず応えてくれる』と













つい先日も


『里子って、ちゃんと懐く?』


と聞いてきた女性







里子に興味を持ってくれてるのかな?




心に湧く嬉しい気持ちを隠しつつ


『犬は愛情に必ず応えてくれるよ』


と、伝えると






『良かった〜。うちの犬を里子に出すから

心配だったんだよね』













え?







思いもかけなかった その言葉に

驚きを隠せず

自分の周りだけ

一瞬 時が止まったようでした







まさか


里子を『迎えよう』としてる人ではなく


里子として『出そう』としてる人から


同じ問いかけをされるとは









事情を聞くと


引っ越しが決まり

ペット可物件を探したが

条件に合う物件が見つからず

仕方なく『里親を探す』という決断に至ったという


よくある話し







わたしは

実際に里親になったからこそ



突然、訳もわからず

信頼する飼い主さんから

別れを告げられ


知らない人 知らない場所に連れて行かれ

どんなに寂しくても

どんなに不安でも

どんなに待っても

心から会いたいと願う人が迎えに来ない




それが

どれほど犬の心を傷付けるのかを

知っています







過去に里子で迎えたリボン


今いるランちゃん


わが家に来てからの ふたりの

悲しい表情と叫び声は

今もわたしの脳裏から離れることありません







だからこそ

出来ることなら 手放さないで欲しい




一緒に生きる道を探して欲しい







だけど

女性の現状を変えることは出来ない






ならば伝えよう

わたしの経験と想いを






飼い主としての責任を 全うしてもらう為に


何より、手放されるワンちゃんの為に













そのワンちゃんは

既に里親募集サイトに登録し

里親候補さんが決まりそうだという





どんな事情があれ

手放した愛犬が

不幸になることは 決してあってはならない





残念なことに

里親募集サイトには

転売や繁殖、さらには虐待目的で

里親になろうとする輩が存在する





だから

自分の選ぶ里親さんが

愛犬が最期の時を迎えるその瞬間まで

幸せな犬生を送れるよう

努めてくれる飼い主さんであるかどうかを

しっかりと見極める必要がある





そして



手放した後も

愛犬が幸せな時間を過ごせているかどうかを

里親さんを通して

見届ける必要がある






その為に

互いに 身分証を提示し

里親さんと何年も関わっていけるような

人間関係を築いてくこと






わたしは

あなたが自分の愛犬を手放すことを

責めることはしない





けれど





たとえ、側にいることが出来なくなっても


今どこで何をしているのか

幸せに過ごせているだろうか


最期の時まで愛犬を想う心を忘れないで







それが

一度 家族として迎えた飼い主の責任だから