SMiLEY SMiLE Records

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先週放送された「大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝」を繰り返し聴いています。例に依って非常に勉強になる濃い内容だけに、ペンを片手にメモを取りながら、持っているレコードが有ればレコード棚から引っ張り出してはターン・テーブルに乗せて再確認したり、と、こんな調子でたまの休日もあっという間に時間が過ぎてしまいます。(苦笑)

暫く前にサーフィン/ホット・ロッドからフォーク・ロックへと繋がる米西海岸の音楽事情を、更にその前段階としてジャン&ディーンやキャロル・コナーズ周辺の人脈で説明した記事を書きましたが、今回の放送でも今まで僕が知らなかった話を沢山教えてもらいました。全てはとても書ききれませんが、今日はこのフィル・スペクターとキャロル・コナーズのデビュー作となった「The Teddy Beard / To Know Him, Is To Love Him」を解説した部分を文字起こしで紹介します。

「ベイビー・トークを発売したのはドリー・レコード、ここからはジャンとディーンが来る前に特大のヒットが出ておりました。58年、なんと全米No1だったんですね。フィル・スペクターはデビューから華々しいスタートを切っていた訳です。テデイー・ベアーズはフェアファックス・ハイスクールに通っていた3人組です。このフェアファックス・ハイスクールはロックンロール・ハイスクールと後に呼ばれましたが、スペクターの先輩がジェリー・リーバー、ルー・アドラー、ハーブ・アルパート、後輩がラス・タイトルマン、スティーブ・ダグラス、更にP.F.スローンとスティーブ・バリ、全員この学校なんですね。この「To Know Him, Is To Love Him(会ったとたんに一目惚れ)」ドラムはサンディー・ネルソン、ピアノはブルース・ジョンストンに頼んだそうですが、デートが有ると言われて断られたそうです。で、ピアノはメンバーのマーシャル・リーブが弾いていますが、なんとこの曲ベースが無いんですね。ベースが入っていないNo1ソングというのは、珍しいと思いますね。」

60年代に入ってサーフィン/ホット・ロッドやフォーク・ロックで花開く米西海岸の音楽も、実は50年代後半からこれだけのそうそうたるメンバーのつながりが有ったんですね。それにしてもこのフェアファックス・ハイスクール、調べてみるとずっと時代が下がった後にもガンズ・アンド・ローゼズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバーも卒業生として名を連ねているそうです。フェアファックス・ハイスクールの卒業生名簿もさることながら、個人的にはこの曲にブルース・ジョンストンが絡んでいたというエピソードに非常に興味をそそられます。ブルース・ジョンストンの50年代の活動に関してはもっと詳しく事実関係を調査・研究してみたいと思います。あ~、買わなきゃならないレコードがどんどん増えて行く・・・(爆)