高校生が小6で習った

道のり速さ時間の計算ができない。

こうなると高校で理系コースを選んでも

本来物理の授業で学ぶべき

教科書の内容が理解ができない。

 

前回の投稿の続きです。

 

このことは何を意味するのか?

 

 

受験以前に基礎学力が足りないと

たとえ卒業後に上級学校(大学、短大、専門学校)に

進んだとしても、そこで本来学ぶべき高度な内容を

理解できない、自力で習得することができない

それが困難であることを意味すると考えます。

 

 

自分の親世代(現在70代後半以上)の方々が

高校生だった頃、

その当時地方(私の実家周辺)では高校に進学する人は

地域で成績優秀な方がほとんどでした。

 

そして、さらに高校卒業後

大学、短大、専門学校に進む人達は

高校での学習内容をきちんと身につけて進学する

それが一般的だったのではないかと思います。

 

 

したがって、例に挙げるなら

現在実質的に入学がザルの状態になっている

専門学校(いわゆる職業訓練的な学校)の学習内容は

本来はテキストの内容も高度で

しっかりとした国語力がないと

読んでも分からない、分からなければ辞書が必要になる。

(実際に衛生学等のテキストは難しい語彙が含まれている)

 

物理的な知識を必要とする電気系の専門職も

物理の基本的な内容が分からないと理解できない。

 

 

また、一方でそういった上級学校を卒業する際

資格取得の国家試験や入社時に求められる最低限の学力

つまり、実際の仕事で必要になる知識を理解し

技術を磨く時に必要になる学力のレベルは

昔と今もおそらく大きくは変わらない。

むしろ職種によっては高度化している可能性の方が高い。

 

 

 

それにも関わらず、少子化が加速し大学全入時代に突入し

入れるならば大学にという感覚で

20年以上前なら大学受験など無理だった層の子どもたちが

中学校レベルの内容の理解もままならない状態で

総合型選抜入試(旧AO)、推薦入試を利用して

早々に大学の入学を決めてしまう。

 

 

また、同様に子どもたちが入学が簡単だと考えている

専門学校に至っては、オープンキャンパスに参加して

AO入試か推薦入試を受験すれば入学ができる状況。

 

専門学校も学生確保は死活問題のため

学力不足の生徒も入学させなければ経営が悪化するので

入学させ、実績をきちんと出せる学力のある学生と

中学レベルの学力も怪しい学生はコースを分け

授業内容も異なる。

 

学力が怪しい学生は中学校内容の授業を受け

専門学校の経営を支えてくれる完全な“お客様”。

そういった現状が進路が決定した生徒や卒業生の話から

聞こえてくるのです。

 

 

さぁ、本題です。

 

 

ズバリ社会で困らない最低限の学力とは?

 

 

 

私は、高校の学習内容(教科書レベル)を

8割マスターしたレベルではないかと思います。

 

教科書と言ってもこれは実際生徒の学力レベルによって

学校毎に採用している教科書のレベルが異なるので

一概には言えません。

 

 

そこで、分かりやすい目安で考えるならば

英検、漢検、数検の2級に合格できるレベル

と言えるのではないかと思います。

実際に、これらの検定のレベルは

高校卒業程度とされています。

 

 

特に国語力という点で言うならば

漢検2級は新聞記事が難なく読めるレベル。

実生活でも契約書等の文言が

十分理解できるレベルの語彙を含む

漢字の読み書きが出題されます。

 

 

したがって、私は実際にここまで述べてきた内容を

担任した生徒たちに伝え、高3の夏休み前までには

英検、漢検で2級を取得するために

普段から日々勉強をし

1年生のうちから検定に挑戦するように

促してきました。

多くの場合、1回の受験では合格できず

2回3回と受験して合格するケースが多いからです。

 

 

もちろん、その指導に乗って各検定の2級を取得する生徒

英検、漢検準2級までは取得する生徒

どれも受験しない生徒まちまちでした。

努力して英検2級や漢検2級を取得した生徒が卒業後

大学、短大、専門学校へ進学、就職をした際に

「言われたとおりに頑張って良かった。

先生の言う通りだった。」

と報告してくれた時には

私が生徒に伝えていたことは間違いではなかったと

確信をもつことができました。

 

 

子どもたちにはこのレベルの学力

特に漢検2級レベルは押さえておいてほしいところです。

なぜなら、語彙力不足で書かれた文章を理解できず

独学に必要な最低限文字を読んで

理解することができなければ

リスキリングどころではないからです。

 

それを支えるのに必要なのは

物事を身につける際に

正しい方法で取り組み(=勉強法)

継続して勉強を続けることができる習慣

この2つ。

 

ただ読み書きだけができても

やはり正しい方法(=勉強法)と継続力がないと

独学で何かを身につけていくのは

難しくなるのではないでしょうか?

 

これらの力を十分に養えるのは

小中高校時代の12か年だと私は考えています。

 

 

3月のFBライブ「東大生のママ対談」の動画はFBプロフィールページでご覧頂けます。

 

子どもが東大現役合格、職業は英語の先生という共通点の多い木村ゆみさんとの対談です。「中学受験にまつわるお金、塾」のことについてお話しています。ご興味のある方は、私のFacebookライブ動画をご覧ください。😊    

 

 

 

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成合弘恵(なりあいひろえ)

ヒロ・スマイルコーチング代表

中学受験ライフコーチ

 

✨「ママの笑顔は、子どもを笑顔にする」がモットー

✨19年に渡り我が子を含め

日々200人以上の生徒達に実践、検証してきた

脳科学、心理学に基づいた

「\1日3分で子どもが自ら勉強する/」子育てメソッドと

 中学受験ママ向けライフコーチングを提供中

✨元大手中高受験指導塾講師(6年勤務)

 元公立高校英語教諭(19年勤務)

✨元中学受験ママ(息子二人)

✨ストアカ、UrSTUDX、MOSHで子育て系講座開催中。

✨ヒロ・スマイルコーチングのHP URL: 

https://hiro-smilecoaching.jimdosite.com/

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