「俺は、物理なんか教えてねーんだよ。

算数教えてんだよ。

理系のクラスで物理の授業受けてる生徒が

小学校で習った道のり速さ時間の計算

わかんねーんだよ。

こんなんじゃ物理の内容にも入れねーよ。

これが理系なのか?」とは、

実際に勤務していた高校の職員室で聞いた

物理担当の先生の嘆きの声です。

忘れもしません。

 

 

私が長く勤務をしていた公立高校

(レベルは平均のちょっと下くらい)では、

多くの場合高校入試で6割前後の得点で

入学して来る生徒が多いのが特徴です。

 

 

その場合、5教科間の得意不得意がデコボコ。

高校入試時点で、英検準2級、3級を取得している子もいれば

国語だけ得意な子

(話せばすぐに分かる語彙の豊富さ)もいる。

数学は多くの生徒が大の苦手とする科目。

 

 

普通科5クラス中理系は1クラス。

多くの生徒は文系に進み

その理由は、進路志望先が文系というのもありますが

数学が苦手というのがほとんど。

 

 

反対に、理系志望者は志望進路が理系ですが

本音は国語が苦手で理系

(これはレベルは違えど進学校にもいる)

というケースがほとんどです。

 

 

ただ、進学校の理系と異なるのは、

理系とは名ばかりで冒頭に書いたような状況が

しばしば起き珍しくない状況だということです。

 

つまり、このレベルの生徒にありがちなのは、

小学校時点で勉強の習慣化

(宿題を必ずやるというレベルでの習慣)が

できていないために、小学校でのつまづきポイントの

算数の分数の割り算、道のり速さ時間のあたりで

算数が分からなくなって

そのまま中学に突入してしまったような生徒が

かなりいるということです。

 

生徒たちはいたって明るくのびやかな子たちが多く

学校生活を楽しんでいる感じで

私もそんな生徒たちとの

日々のやり取りが楽しかったのですが

この生徒たちを高校入学後

進路実現のための日々の学習に

目を向けさせるのは至難の業。😵

本当に地道なやり取りと積み重ねが必要でした。

 

 

なんせ多くの生徒が筆記用具、教科書、ノート等

学習に必要なものを学校のロッカーにおいて、

とてもかる~~いバッグを持って

帰ってしまう学校だったので

家庭学習の習慣がない。

 

 

一生懸命部活に打ち込み

学校生活を充実させている子もいれば

毎日アルバイトに精を出し

勉強はテスト前だけの生徒もいる。

こういう環境だと勉強をしないのが当たり前になる。

 

 

真面目に勉強も頑張りたい

という生徒も少なからずいるので

そういう子たちが勉強を継続しやすい環境を

教員側が継続して作っていく必要があるのです。

 

 

とにかく、真面目に勉強を継続できれば

一般入試で日東駒専レベルには受かる可能性のある子たちが

自力で頑張りを継続するのが大変な状況でした。

 

 

子どもたちは、決して能力がないのではなく

能力があってもそれを開花させる

努力の継続が習慣になっていない子が多かったのです。

 

 

そんな環境にいて勉強を頑張ろうとする生徒たちを

伸ばすために教員は授業中の小テスト、宿題、課外、

進路ガイダンス、面談等々あらゆる機会を使って

サポートをしていたのです。

 

学校として取り組んでいたことを書き始めると

長くなるので記事にするのは控えますが

次回は、いよいよ本題の

社会で困らない最低限の学力について

書きたいと思います。

 

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成合弘恵(なりあいひろえ)

ヒロ・スマイルコーチング代表

中学受験ライフコーチ

 

✨「ママの笑顔は、子どもを笑顔にする」がモットー

✨19年に渡り我が子を含め

日々200人以上の生徒達に実践、検証してきた

脳科学、心理学に基づいた

「\1日3分で子どもが自ら勉強する/」子育てメソッドと

 中学受験ママ向けライフコーチングを提供中

✨元大手中高受験指導塾講師(6年勤務)

 元公立高校英語教諭(19年勤務)

✨元中学受験ママ(息子二人)

✨ストアカ、UrSTUDX、MOSHで子育て系講座開催中。

✨ヒロ・スマイルコーチングのHP URL: 

https://hiro-smilecoaching.jimdosite.com/

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