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\家族のために頑張るのが当たり前、子供がいたら理想の暮らしは出来ないと諦めている方へ/
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整理収納アドバイザー&インテリアコーディネーター
磐梨裕子(いわなしゆうこ)です。
▶︎公式ホームページ
先日
とても貴重な経験をさせていただいたので
今日はそのことについてお話しできたらと思います
遡ること半年前
お客様からのご依頼で
伝統工芸職人の方に製作を
依頼する家具のデザインを
させていただくことになりました。
伝統工芸士展で「金賞」を幾度も受賞されている
指物師の渡邉さんという方です。
先日その家具が出来上がり
ご新居の玄関に据えられたのを拝見したのですが、
その上品な姿に感動しました✨
もともと住んでいらした思い出深いお住まい。
その建て替えをされる際に
これまでのお住まいで使われていた
欅(けやき)の板を使って
家具を作られたいとのこと。
お客様が伝統工芸の指物師の渡邉さんに
製作をご依頼されることは決まっていたのですがどのようなデザインにされるかは
まだ決まっていなかったのです。
使用可能なケヤキ材の寸法は
長さ163cm 巾33cm 厚み3cm
が1枚
長さ128cm 巾45cm 厚み3cm
が2枚
それを効率よく使い
ご新居の玄関のサイズや雰囲気にあう家具のデザインを考えて欲しいとのご依頼でした。
住宅メーカーさんは当初
花台もしくは印鑑を入れる棚を、
というお客様のご要望に
奥行、幅500mmで作成する
棚はどうかとのことだったようですが
図面を取り寄せてもらい拝見すると
間口が1650mmある玄関。
板を最大限に生かし、
かつ玄関にしっくりくるには
横長で奥行きの浅い
引き出しつきのコンソールのような
デザインがよいのでは、、と思いました。
そこで、スケッチを書いてお客様に見ていただところとても気に入ってくださり
大まかなデザインが決まりました。
ちなみに指物とは江戸時代から受け継がれる技術で釘を使わずに
板に切り込みを入れて組みわせていく技法だそうです。
歌舞伎の役者さんの鏡台なども
作られると聞くとイメージがわきます。
こちらの場所で作られているそうです。
せっかく素晴らしい技術をもつ職人さんに作っていただくのですから
その技術をいかんなく発揮していただけるよう、過去に作られた作品などの技法も取り入れられたら、と
引き出し部分にはアクセントにもなるように
網代で仕上げていただきました。
網代と調べると「魚を捕るために川に建てる竹や木を組んだ網状の仕掛けに由来した文様で
邪気を払う魔よけの意味合いがある」とあります。
竹や木を組んで「網」の「代」わりに 網代という由来もあるそうです。
和に寄りすぎず新しいお住まいにも合うように
脚はデンマークのヴィンテージ家具のような
デザイン要素も取り入れてみました。
出来上がった作品は
本当に上品で美しく
細部にわたり丁寧な仕上がりで
素晴らしかったです。
この技術を受け継いでいく職人さんは
日本の宝ですよね。
そしてその技術に敬意を払い
依頼されるお客様の存在も欠かせません。
渡邊さんのおじいさまは樋口一葉の文机をつくられたのだそうです。
出来上がった家具は何世代にも渡り受け継ぐことができる家具とのこと
あらためて貴重なお仕事をさせていただいたことに感謝でいっぱいでした。
この技術が引き継がれていくことを切に願います。
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました✨