(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

甘いものが引き起こす病気

私はこの仕事をしていると、多くの慢性疾患の患者さんと出会います。内科系の先生と一緒にカウンセリングを行う中で、甘いものが原因で悪化している病気が数多くあることを実感しています。

 

最も分かりやすい例は虫歯です。清涼飲料水をがぶがぶ飲んでいる子は、やはり虫歯が非常に多くなります。しかし、歯が丈夫で唾液の状態が良く、虫歯にならない人でも、清涼飲料水や菓子パン、甘いものを食べ続けていると、次に現れるのはうつ病です。

 

これは砂糖を大量摂取することで、単鎖脂肪酸を作る腸内細菌が減少し、腸内の単鎖脂肪酸が不足することでうつ傾向が現れるためです。

 

ただし、うつ病にならない人もいます。これは東洋医学でいう実証・虚証の概念と関係があります。虚証の人の方がうつになりやすく、実証の人は虫歯とうつ病を通り越して、次に現れる大きな難関は糖尿病です。

 

(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

 

さらに糖尿病にもならない人がいます。膵臓機能が高い人や、体力のある実証タイプの人は、血管の内壁を破壊し始めるため、くも膜下出血や脳出血といった疾患が現れます。これらも乗り越える人の場合、がんや骨粗鬆症といった病気に進行していきます。

 

野生動物には存在しない現代病

興味深いことに、これらの病気は野生動物にはほとんど存在しません。虫歯で犬歯がダメになって狩りができなくなったライオンも、うつ病で悲しくて狩りができないライオンも、糖尿病のライオンも存在しないのです。

 

その理由は単純です。野生動物は甘いものを食べないからです。

 

甘いものの歴史的背景

「甘いものは昔からあったのではないか。例えば蜂蜜があったではないか」という疑問もあるでしょう。確かにその通りです。しかし、蜂蜜の製造過程を考えてみてください。

 

野生のミツバチが作った蜂の巣を取ってきて、ハチに刺されながら採取し、それを包丁のような道具で割って、遠心分離機のような装置で蜜だけを集め、ろ過して食べる。このような工程が昔に簡単にできたでしょうか。

 

500年ほど前であれば可能だったかもしれませんが、キリストや釈迦が生まれた2000年前に簡単にできたとは考えにくいでしょう。実際、ミツバチも家畜なのです。引き出しのような巣箱で飼育し、ドラム缶のような装置で蜜を採取する。現在のミツバチは温厚ですが、これも人間が温厚なハチを選別し、品種改良を重ねた結果です。

 

同様の例が蚕です。カイコガは繭から出ても数日で死んでしまい、飛ぶこともできません。これは人間が生糸を多く出し、飛ばない性質を持つよう品種改良したためです。ダックスフンドやチワワ、乳牛なども同じ原理です。

 

つまり、蜂蜜は古くから存在しましたが、天然・自然のものというより、養殖に近い形で管理されていたのです。昔は甘いものが豊富にあったわけではありません。

 

ローマ皇帝が蜂蜜を食べたという記録は残っていますが、当時の一般庶民が毎日スプーン1杯の蜂蜜を食べることは極めて困難でした。

 

砂糖についても、原産地は現在のフィリピンやタイ周辺で、原住民が自生するサトウキビを食べることはあっても、栽培から機械での搾取、精製して白砂糖にする工程が一般的に行われるようになったのは、1400年頃の宋の時代からです。それ以前は白砂糖は存在せず、天然の甘味を利用していました。

 

野良猫でさえ糖尿病にならないのに、現代の私たちは少し気を許すとすぐに甘いものを食べられる環境にあります。

 

季節性から通年性への変化

本来、甘いものは季節限定でした。野いちごは実る季節にのみ、ぶどうやりんごも収穫期にのみ食べられました。現在は冷凍技術や加工技術により年中食べることができますが、これは歴史的に見れば極めて特殊な状況です。

 

プランテーション農業による大量生産、コンビニエンスストアの普及により、毎日ケーキだけで生活することさえ可能になりました。少し気を許すと、いくらでも甘いものを摂取してしまう環境が整っているのです。

 

東洋医学から見た甘味の概念

東洋医学において、甘いものは「土」の概念に属します。土の概念には、甘える、甘やかす、腐る、ふてくされる、嫉妬するといった要素が含まれます。

 

(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

 

甘味と甘やかすは同じ「土」の概念なので、甘やかされると甘いものを食べたくなり、自分に甘くしても甘いものが欲しくなります。

 

五行説では、土を制御するのは木です。木の概念は忍耐や我慢を表します。我慢ができない状況、つまり木が弱くなり土が強くなると、甘いものを食べたがるようになります。

 

(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

 

土に対応する臓器は胃と脾臓です。甘いものの食べ過ぎで脾臓が損傷し、免疫力が低下します。実際に甘いものを摂取すると免疫は落ちます。特に血管の内皮細胞が弱くなり出血しやすくなるため、甘いものの食べ過ぎから脳出血や大動脈解離といった疾患が発症するのです。

 

昔の教育と現代の変化

昔の日本人の教育には「甘いものを食べてはいけない」という教えがありました。「虫歯になるから歯医者で痛い思いをする」と教育していたのです。しかし大人になると、虫歯になっても歯医者に行けばよいという考えになり、甘いもの摂取が先述したうつ病や糖尿病の原因となっているのです。

 

インシュリンの問題

より重要な問題は、自然界に存在しない甘いものを食べることでインシュリンというホルモンが分泌されることです。

 

インシュリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値が高くなった際に下げる働きをします。興味深いことに、血糖値を下げるホルモンはインシュリンだけですが、血糖値を上げるホルモンは数多く存在します。

 

血糖値を上げるホルモンの例

  • アドレナリン: 怒りのホルモン、ライオンがシマウマを狩る際のような緊急事態に分泌される
  • ノルアドレナリン: 機嫌が悪くなったなどの時に出るストレスホルモン
  • 成長ホルモン: 身体の成長に必要なブドウ糖確保のため血糖値を上げる
  • メラトニン: 睡眠ホルモン、血糖値上昇で眠気を誘発

(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

 

このように、ほとんどのホルモンが血糖値を上げる機能を持つのは、自然界において血糖値が低いことが当たり前だからです。コンビニも自動販売機もスーパーマーケットもない狩猟生活では、常に空腹状態が基本でした。

 

インシュリンの進化的背景

インシュリンは爬虫類の時代に発達しました。爬虫類は口からインシュリンを分泌します。

 

例えばヘビは、ネズミ1匹を食べると1ヶ月程度生活できます。変温動物で低体温のため代謝が低く、月に1食程度で十分なのです。しかし一度に大量のエネルギーを摂取するため血糖値が急上昇します。そこで口の中でインシュリンを分泌し、食べながら血糖値を調整しているのです。

 

ワニやヘビなど、大きな口で一度に動物を捕食する生物は口からイインシュリンを分泌します。これが進化して、哺乳類では膵臓から分泌されるようになりました。

 

野生の哺乳類では、お菓子やジュースを摂取した際のような急激な血糖値上昇と、それに伴う大量のインシュリン分泌はほぼ起こりません。

 

インシュリン分泌の弊害

インシュリンが分泌されると必ず血糖値が下がりすぎます。これは自然界にない特殊な状態だからです。インシュリンで血糖値が急降下すると、必ず下げすぎるため再び上昇させる必要があります。

 

このとき副腎から分泌されるコルチゾールとグルカゴンというホルモンを使って、穏やかに血糖値を上げていきます。

 

グルカゴンとコルチゾールは糖新生を促進します。これは身体の筋肉や脂肪、内臓を分解してブドウ糖を作り出す緊急事態のホルモンです。

 

糖新生の問題点

グルカゴンが分泌されると、まず肝臓に蓄えられたグリコーゲンの使用が禁止されます。肝臓のグリコーゲンは貯金のようなものです。代わりに身体を分解して糖新生でブドウ糖を作ります。

 

この過程で:

  • 筋肉(タンパク質)に含まれる窒素からアンモニアが生成される
  • 脂肪分解によりケトンが生成される

 

アンモニアとケトンは両方とも発がん物質です。そのため、甘いもので血糖値の乱高下(血糖値スパイク)を長期間続けている人は、糖尿病の有無に関係なく、がんになりやすくなります。

 

地域別の砂糖消費と疾病の関係

日本で最も砂糖使用量が多いのは長崎県です。カステラや金平糖に代表されるように、砂糖を使用した料理が多く、砂糖消費量も日本一です。

 

(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

 

これは歴史的背景があります。薩摩藩が琉球国にサトウキビ栽培をさせ、そこで採れた砂糖を長崎で加工品として清国に輸出していました。沖縄の人々は栽培はしていましたが、江戸時代まではそれほど砂糖を摂取していませんでした。購入していたのは薩摩(鹿児島県)の人々で、加工していたのが長崎や佐賀の人々でした。

 

佐賀から長崎への砂糖流通ルートは、シルクロードになぞらえて「シュガーロード」と呼ばれています。この地域の人々は砂糖を多く摂取するため、実際にがんの発症率が高いのです。

 

砂糖摂取量の総量よりも、1日に何度も頻繁に摂取する人の方ががんになりやすいという特徴があります。

 

先祖の知恵と現代の課題

私たちの先祖は、こうした事実を経験的に知っていました。そのため「甘いものを食べるな」と教えていたのです。

 

昔は甘いものを食べるのは特別な時でした。お雑煮を作った時、お団子を作った時、誕生日、お正月、縁起物など、限定的な機会でのみ摂取していました。それでも食べ過ぎないよう注意していました。インシュリンとグルカゴンによるスパイクで体調が悪くなることを、長い歴史の中で経験的に理解していたからです。

 

当時はコンビニもスーパーマーケットも自動販売機もなかったため、ある程度の制限がかかっていました。しかし現在は、血糖値スパイクやがん発症のメカニズムを理解せず、誰も止めてくれない環境で、小銭があれば簡単に甘いものが購入できます。

 

甘いものの依存性

甘いものは単に美味しいだけでなく、脳の快楽報酬系に作用します。これは覚醒剤と同じ回路です。依存症になるのです。

 

(画像:よしの先生のゆーちゅーぶより)

 

甘いものを食べると大脳の前頭前野にドーパミンが分泌され、多幸感が高まります。ケーキを食べると幸せになるのは本当です。

 

しかし、インスリンが分泌され始めるのは摂取から15〜20分後です。そして、血糖値が下がり始めると、今度はグルカゴンが分泌されます。グルカゴンが分泌されると、イライラや不機嫌、不安が生じます。

 

これを解消するために再び甘いものを食べる。「チョコレートは今日は1個だけ、2個だけ、3個でおしまい」と言いながら、気づけば1箱食べてしまうという現象が起こります。

 

まとめ

昔の人々から学んだ「甘やかしてはいけない」「自分も甘やかさない」「土(甘味)はいけない、木(忍耐)で律する」という東洋医学的な教えは、現代科学から見ても正しい知恵だったのです。

 

甘いものの摂り過ぎがなぜいけないのか、その理由は:

  1. 疾病(虫歯、うつ病、糖尿病、血管疾患、がん、骨粗鬆症)
  2. 自然界に存在しない食習慣
  3. インシュリン分泌による血糖値スパイク
  4. 糖新生による発がん物質の生成
  5. 脳の快楽報酬系への依存形成

これらの科学的メカニズムを理解することで、私たちは先祖の知恵を現代に活かし、健康な食生活を送ることができるのです。

 

余談(最近の動画より)

「4毒抜き」と言う本が出ます。

インターネットがあまり得意ではない、

紙に書いたものが欲しい、

そう言った声に応えました。

 

 

 

 

以上、よしのせんせいのゆーちゅぶより。

吉野先生、ご関係者様、動画からの書き起こしをさせていただき、画像を使わせていただきました。何卒、ご容赦いただけたらと存じますが、よろしくなかったら、お知らせください。訂正が必要なら、訂正を、取り下げが必要なら取り下げいたします。